chapter14 ページ15
それが中学生になって
そういうのが少しずつ減って
『タカシちゃんって呼ぶのやめろ』
『気安く話しかけんな』
『お前のドジに俺を巻き込むな』
『お前見てると
マジでイライラする』
『いつまで
そんなガキくせーこと言ってんの?』
『俺の視界に入ってくんな』
そんなSっ気たっぷりな
タカシちゃん
でもしつこく話しかけてると
ふいにみせる笑顔とか
呆れ笑う顔とか
やっぱり変わってなくて
その差が私にはたまらなくて
私がタカシちゃんを
ロックオンするようになって・・・
笑顔も減りつつあったけど
それは照れ隠し的な?
俗に言う思春期的な?
そんなやつだと思ったし・・・
まー最後の
お前に興味ない発言だけは
ちょっと(結構)きつかったけど・・・
連絡先だって心のどっかでは
素直に聞けないんだけなのかも
しれないってそう考えて
・・・。
・・・あれ?
・・・私、嫌われてる?
翌日。
夏だった季節は
朝から大雪に見舞われ
魔法をかけられた
動物たちは石にされ
街の人々は外の世界に
出ることを恐れ
世界は静まり返った
ついでに私の声も
一緒に奪われた
これは昨日カラオケで
暗い恋愛ソングを
熱唱しすぎたからなんかじゃない
アリエルが声と引き換えに
足を貰うと言うのなら
私は足を引き換えに
声をあげてもいい
だって・・・タカシちゃんに
会えないならこんな足・・・
ドンッ
『姉ちゃんっ!
ラブが姉ちゃんの
ブラジャーで遊んでる!』
ベッドから飛び降り
勢い良く階段を駆け下り
ラブからブラジャー取り上げて
階段駆け上って部屋に戻って
ベッドにダイブして
布団の中に包まって
『あーーっっっっっっっっっっ!』
カッスカスの声で叫んだ
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nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 私の王子様ーどこどこー!?そもそも王子様なんているのか・・・いないのか・・・!? (2017年1月27日 21時) (レス) id: e3923fbf74 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - うぉ!5年後!王子様を忘れたころに再会!どうなる?! (2017年1月25日 21時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - みぃさん» ツラタンパニタンスーリスリ♪いいですねww (2017年1月21日 22時) (レス) id: fb84f5aeac (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - kumiさん» タカシちゃんの本心・・・突き放して突き放して・・・突き放す?それとも・・・? (2017年1月21日 22時) (レス) id: fb84f5aeac (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ゆうさん» あれ?あれあれ?ですよね・・・。どうなってくのか・・・待っててくださいー! (2017年1月21日 22時) (レス) id: fb84f5aeac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2016年12月9日 21時