Chapter41 ページ42
A「・・・おう!」
咄嗟に片手をあげ
体が勝手に挨拶開始
高嗣「・・・。」
久しぶりに見た
タカシちゃんの冷たい視線に
作り笑顔はすぐに消えた
軽く咳払いをして
A「・・・どうぞ」
賽銭箱から離れ
タカシちゃんの横を通り過ぎ
階段に向かった足
「おいっ」
境内に響いていた
砂利のを踏む自分の足音が消えて
その場に立ち止まった
高嗣「元気で・・・
やってんのかよ」
A「・・・やってるよ」
高嗣「そっか・・・」
高嗣「・・・大学は?」
A「・・・行くよ」
高嗣「そっか・・・
ミツキと一緒?」
A「一緒」
高嗣「・・・そっか」
高嗣「まぁーそれなら安心だな
あ、また王子だプリンセスだって
騒いで引かれないように気をつけろよ」
・・・。
ポケットから
コインケースを取り出し
ジャラジャラジャラかき混ぜて
取り出した500円玉
振り返って
さっきよりも大きな音で
砂利を踏みつけるように歩いて
タカシちゃんの前に立った
少し構えたように見えた
タカシちゃんの左手を
持ち上げるように掴み
手のひらに500円玉を
握らせるように持たせ
手を離すと
手にのかった500円玉を見て
高嗣「何だよこれ」
A「ずっと借りっぱなしだったやつ!
2年分の利子つけて返す
長々とどうもありがとうございました」
振り返って
来た道を数歩進むと
「A」
名前を呼ばれたのなんて久しぶりで
その声を振り切れず
やっぱり止まった足
でも呼び止めたくせに
何も言わないタカシちゃんに
無性にイライラした
今日も今までも
もっと突き放して欲しかったって
呼び止めないで欲しかったって
イライラした
だから・・・
もう一度タカシちゃんに
体を向けて
A「次・・・
いつ会うかなんてわかんないし
もう会うこともないかも
しれないから言っとく!」
高嗣「・・・。」
A「私は・・・
ずっと好きだったよ
タカシちゃんのこと
ずっと好きだったっ!」
高嗣「・・・。」
A「好きって言ったけど
死なないから!
じゃーねっ!」
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nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 私の王子様ーどこどこー!?そもそも王子様なんているのか・・・いないのか・・・!? (2017年1月27日 21時) (レス) id: e3923fbf74 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - うぉ!5年後!王子様を忘れたころに再会!どうなる?! (2017年1月25日 21時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - みぃさん» ツラタンパニタンスーリスリ♪いいですねww (2017年1月21日 22時) (レス) id: fb84f5aeac (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - kumiさん» タカシちゃんの本心・・・突き放して突き放して・・・突き放す?それとも・・・? (2017年1月21日 22時) (レス) id: fb84f5aeac (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ゆうさん» あれ?あれあれ?ですよね・・・。どうなってくのか・・・待っててくださいー! (2017年1月21日 22時) (レス) id: fb84f5aeac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2016年12月9日 21時