無口な彼女 [hiromitsu.k]

Chapter46 休日の神 ページ47

家について






ドアに貼られたメモ紙






着替えたり
買ったものを片付けて









デパ地下で買った
おかずを食べながら手紙を読む









『昨日も付き合ってくれて

どうもありがとう

何だかいつもこうやって

やり取りしていたせいか

会うのは久しぶりだったと

後から気づいたよ

髪、最高に似合ってる！

それなら明日も問題ない！

頑張りすぎず頑張ってね 北山』









自然と笑顔が溢れた







さり気なく髪に触れてるとことか









Prrrr。









先輩！！







大きく深呼吸して








A「・・・・もしもし」







アラタ「あっAちゃん？

こんばんは(笑)」







A「こんばんは(笑)」







アラタ「今、電話大丈夫？」







A「はい」









アラタ「明日の待ち合わせ場所とか

決めたいなって思って

遅くなっちゃってごめんね」








A「・・・いえ」







・・・・・。








初めて電話で話す先輩







顔は見なくても
終始緊張が続いた








場所と時間を決めて







最後に







『楽しみにしてるね』







その一言で電話は終わった






ごはんの残りを少し急ぎ目で食べて






北山さんのメモを
いつものようにコルクボードに止めて







お風呂に入って








ビールは飲まずに








ストレッチ多めにして







リファで顔コロコロやって








明日着ていく服をもう一度
鏡の前であてて







いつもより早めに









ベッドに入った








興奮していたものの
今日の運転と買い物で疲れたせいか
意外とすぐに意識は遠のいた







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次の日





待ち合わせ場所は六本木ヒルズ








時間は午前中に仕事だった先輩に
合わせて決めた少し遅めの１４時。








待ち合わせ時間の１５分前に到着







ちょっと早かったかな？







！！







いるーーー！







ベンチに座って
長い足を組んでスマホを
真剣な目で見る眼差し








神！








ここから写真におさめて帰りたい








これから私はあの人に
話しかけるのか・・・







神様、仏様、・・・北山様
どうか私に力を・・・







アラタ「Aちゃん！」






やばい！先に気づかれた・・・
途端にうつむく私・・・







視界に先輩の足が入って
ゆっくりあげる顔







アラタ「早いね(笑)」

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