無口な彼女 [hiromitsu.k]

Chapter36 印象 ページ37

佐久間「気持ち悪いって・・・」








キーコ「は？あんた以外誰がいるの(笑)？」








佐久間「俺はただ純粋に」








キーコ「へぇー・・

じゃーあんたこの子の何が好きなの？」









佐久間「大人しくて

女の子らしいっていうか・・・」









キーコ「ふーん。大人しいねー・・・

大人しいんじゃなくて

あんたとは喋りたくない

ってことにも気づいたほうがいいよ？」









キーコ「っていうかさその前に

好きなら

好きな人が嫌がってるの

わかんないわけ？」









ムッとする佐久間








佐久間「別に俺だって

無理にってわけじゃないし・・・」









佐久間「っていうか

賭けてたんだよ！

夏休みまでに

お前の事落とせたらって

クラスのやつらと・・・

じゃなきゃ誰がお前みたいな

つまんねー女と誰が付き合うかよ」








キーコ「は？あんたそれ本気？」









佐久間「・・・。」









キーコ「いきってるだけならいいけど

あんたがここでこれから過ごす

３年間のうちに

今後、この子にとって

何か不快になるような事

１つでもしたら

どんな手使ってでも

後悔させに来るからね？」








キーコ「わかった？」







たくさんの人から
慕われているキーコ先輩を敵に回せば
学校中を敵に回すようなものだと
私でもわかる






何も言わずふてくされた態度で
出ていく佐久間に







キーコ「ちょっとー！」







振り返る佐久間








キーコ「まずは戻ったら

お友達に潔く振られましたって

ちゃんと言うんだよ？」








返事をすることも頷くこともなく
悔しそうな顔だけ残して消えた








A「・・・ありがとうございます」









キーコ先輩が笑顔で私の両肩を叩く








キーコ「厄介なのに取り憑かれたね(笑)？」







頷く私








キーコ「人の印象なんて適当だから

きっとあいつからしたら

私の印象は最悪でも

あんたから見た私の印象は違うでしょ？」








キーコ「って自惚れすぎ(笑)？」








首を横に振る








『あーっいたー！キーコ！

こんなとこでなにやってるのー？』








いつもキーコ先輩と一緒にいる
女の先輩と男の先輩が屋上の入り口いた








キーコ「ごめーん！悪霊退散！」








二人返事をしたキーコ先輩は







キーコ「なんかあったらいつでも

言いにおいで

私アドバイス得意だから(笑)」







そう言って二人の先輩と消えていった

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