無口な彼女 [hiromitsu.k]

Chapter35 女神との出会い ページ36

A「私は・・・・」

　






A「私はいつも

つまらないとか

何考えてるかわかんないとか

そんな言葉の慣れっこです

私自身の事をおもしろいなんて

言ったの人生で北山さんが二人目です」









A「人の印象なんて

案外そんなもので

そこまで人って見てないものですよ」






-------------------






ここで私の人生から
省いていた話を少しだけ







私が神に出会う数ヶ月前に
言うならば女神にも出会っていた
高校に入って２か月が過ぎた頃
私に告白をしてきた男がいた







佐久間(サクマ)という男







中学も一緒で
ただ話したことは一度もない
いや・・・私の記憶にはなかった









ちなみにマルとの間では「社長」と
いうあだ名がつけられた。
※理由は某鉄道ゲームより








その告白の仕方から厄介で・・・






あろうことか
学校帰りの正門の前で
突然の告白








「高校入ったら言おうと思ってたんだ」







「ずっと好きだった」







「付き合って下さい」








当然その場にいた他の生徒は
ギャラリーに変わる






そんな視線耐えられる程
私は強くなく
(誰でも無理かもしれない)







「ごめんなさい」
と言ってその場を逃げ出した







それが佐久間には
私が照れて逃げ出しただけと
ストーカー的発想に変わり







その後もしつこく
私の前に現れた






もちろんそれをまわりは
面白おかしく囃し立てる







ただでさえ人からの視線を
浴びること苦手な私にとっては
苦痛でしかなかった






こんな生活やってられないと思い







私から佐久間を屋上に呼び出し
説得を試みる







A「本当にごめんなさい

佐久間くんとはつきあえません」








佐久間「最初は恥ずかしいと思うよ？

でもさ・・・徐々に」







A「いや、だから

そういう事じゃなくて・・・

好きとかじゃないんです」








佐久間「嫌いなの？俺の事？」









A「嫌いとか好きとか

全く佐久間くんの事を

そんな目で見たことなくて・・・」







佐久間「だからさ徐々に・・・」








A「本当にごめんなさい」








佐久間「恥ずかしがらないで

俺そういうAの控えめな所

好きになったんだよね」







・・この人無理。








「どんだけ気持ち悪いんだよ！」







背後から突然聞こえ声に振り返ると
校内でも有名な３年生の先輩







・・・名前は・・・・そう！キーコ先輩

Chapter36 印象→←Chapter34 言葉の意味

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す