無口な彼女 [hiromitsu.k]

Chapter34 言葉の意味 ページ35

はい、出た・・・・。








大人っぽいねの言葉の裏には






落ち着いてるね
大人しいね
冷めてるね
無口だね
つまらないね







そんな皮肉が込められる事も
多いことを私は知っている









実際にマルと話す私の姿を見ても
そう思うのだろうか









・・・こうやって冷静に
分析するあたりがいけないのか









A「そうですか？」








北山「うん！俺も見習いたいわ

いい歳して

いっつもチャラいとか

言われちゃってさ・・・

自分ではそんなつもり

全然ないんだけどなぁー・・・・」









あぁーそういえば
あの女優さんにも言われてた・・・









A「へーそうなんですね」









北山「ぷっ(笑)









A「え？何か変でした？」









北山「あっいやごめん(笑)

大抵チャラいって言われたって言ったら

そんなことないよとか

だってチャラいもんとか

言われるからさ

否定も肯定もされないの新鮮で」









A「私は北山さんの事

チャラいとか

チャラくないとか

言える程知らないので・・・」








北山「・・・・なるほど(笑)」







・・・・。






北山「俺さーこうみえて

って・・・そこまで

見てないと思うけど(笑)

アイドルやってて」







・・・・やっぱり芸能人だったのか








A「・・・そうなんですね」









北山「ははっ(笑)そのリアクションも

なんかいつもと違っていいわ(笑)」









え？

・・・なぜに笑うの？

もっと驚くべきだった！？

私・・・失礼な事しちゃったのかな？








・・・・。









A「すいません・・・

このマンション結構、芸能人の方多くて」









咳払いを一回して







A「もう一回言ってもらえますか？」









北山「え？」









A「あっ・・・職業を」









北山さんも一回咳払いをして








北山「こんばんはー

キスマイフットツーっていう

グループでアイドルやってる

北山宏光でーす」









A「えー？

アイドルなんですかー？

すごーい！初めてアイドルの人に

会いました！」









言い終わってすぐにビールを口に含む









北山「アハハハハッ(笑)

リカちゃん

おもしろいね(笑)」









A「おもしろい・・・ですか？」









北山「うんうん(笑)おもしろい！」









A「ふっ(笑)・・・・そんなものですよ」









北山「え？」

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