無口な彼女 [hiromitsu.k]

Chapter22 言い訳 ページ23

言ってすぐに土下座







A「いったーーーーい！」








再び強打したおでこ
その場にのたうちまわる








マル「もうー何やってるの？」









A「お、お願いしますよぅー」









マル「んー・・・別に行くのはいいけどさー」









A「さっすがまる子！」









マル「大先生ー・・・世の中そんなに

甘くないですよぉ？」









A「・・・・何が望み？」








マル「・・・コンサートに」








A「無理！」








マル「何でー？」









A「って言うか何で私なの？

いっつもヲタク仲間と行ってるじゃん」









マル「それが一緒に行く子が

行けなくなっちゃって

私この為に休み調整してきたのに」









A「じゃー一人で行けばいいじゃん」








マル「それが嫌だから言ってるんじゃん」









A「だってアイドル見に行くんでしょ？

おしゃべりしに行くわけじゃないんだし」









マル「そうだけどー

・・・・っていうかじゃーいいよ

私も行かないから」









A「せっかくチケット取ったのに？」









マル「違うよ！隣に！」









・・・・・まずい








A「いやぁー・・・だからそれは

別の話で・・・・

何か食べたい物とか

欲しい物とか・・・」









マル「ないもーん・・・・」









A「だってアイドルだって

迷惑でしょ？

お葬式に来たみたいな顔で

座られてちゃ・・・・」









マル「ねーA？」









A「ん？」









マル「せめて立とうよ」









A「・・・・。

ほ、ほら

私、最近腰痛くてさ

一日中座ってるせいか・・・(笑)

あー痛てててっ」









マル「へぇー聞いたことなかった

・・・・いつから？」









A「あれ？言ってなかった？

１か月くらい前かな？

整体行きたいけど

なんせ・・・・へへへっ(笑)」









マル「先週来た時

あのバランスボールに乗っかりながら

アイス食べてたよね？

ボンボン跳ねながら

究極の矛盾してまーすって」









マルが指した先に
置かれた青いバランスボールを
今すぐバルコニーから
外に投げたくなった









頭をポリポリ








グシャグシャ








A「だって外に出たくないんだもん」








マル「じゃー交渉決裂だね」

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