無口な彼女 [hiromitsu.k]

Chapter19 記憶障害 ページ20

氷のうに氷と水を入れ








おでこにあて








ソファーにひっくり返って







・・・・。








先程のおさらい








あまりの衝撃だったせいか
記憶の回路が一部故障気味で








私、インターフォン押した？









いや、押してないよね？









でも・・・









なぜあの場所にいたのかって思ってるはず









私が彼の立場なら怖すぎる









いっその事怖がって気持ち悪がって









引っ越してくれないかな？









・・・・・・とりあえず







もうしばらく外出るのはやめよう




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次の日






おでこの色はそれはそれは
鮮やかな色に染まり








青と緑と赤と紫が混ぜ合わさった色







こんな斬新で大胆な色使いは








ベテランの画家にも難しい色具合








気持ち悪いの一言に尽きる









その色に衝撃が隠せず









・・・さすがに病院に行くべき？









いや・・・・大丈夫









病院に行く方が気が重すぎて
たんこぶよりも体に影響を及ぼしそう









そんな昼下がり








Prrrr。








着信【マスオ】







とりあえずスルー







少しして








マスオ→磯谷先生

頼まれてた資料送ったんですけど
届きましたか？








あぁー昨日ゴタゴタしてたせいで
ポストの確認を忘れていた








マスオからの電話に一回で出る事はない








1回目スルーすると
大抵はLINEで送られてくる内容








LINEが送られず2回目電話がなったら
電話に出る・・・・・









それなら絶対に電話じゃなければ
いけない用事はすぐにLINEすればいいのに








もちろん私もそう思う







じゃーなぜ？







それは難しい問題じゃなく
マスオが何も考えていないからだと
最近気づいた。









資料・・・・









引きこもるにも必要









仕方ない外出するか・・・








ポストまで・・・









玄関に行き








ドアに顔をくっつけ耳を澄ます・・・・









何も聞こえない








そもそも
今までほぼ会わなかったのに
このタイミングで会ったら
それは私のたんこぶよりも不運な話だ








ドアレバーをゆっくり下げながら
そーっとドアを開ける






　
　




ガシャンッ

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