好きって言わない ［yuta_t］

Chapter45 繰り返さない ページ46

A「ジャニーズって

副業禁止なの？」









裕太「禁止っていうか

そもそもこんなとこで働く気ないし

っつーか今夏休みでしょ？

バイトばっかなの？」









A「ちょっと増やしたの」









裕太「明後日は？」









A「バイト？」









裕太「うん」









A「休みだけど」









裕太「じゃーさー」
A「でも・・・」









２人「何？」









かぶりすぎて








A「・・・もう何(笑)？」









裕太「そっちこそ何？」









A「明日から

２泊３日でサークルのキャンプなの」









裕太「は？キャンプ？

何それ？男もいんの？」









A「何それって

・・・いるよ(笑)

私、女子大行ったわけじゃないし」









裕太「うわーやらしー

大学生になった途端

なんだよそれ・・・」









A「やらしーって

普通のアウトドアサークルだよ？

キャンプくらい行くよ

純粋にキャンプとか登山とか

楽しみましょうっていう

サークルなんだから」









裕太「いやいや

そんなわけねーじゃん！

男なんて全員あわよくばって

思ってるから！」









A「はいはい

じゃ勝手に言ってれば？

だいたい彼氏でもないうーたに

言われること自体が意味わかんないし」








・・・。









裕太「・・・帰る」









立ち上がって
携帯をポケットにしまって
ドアに向かう裕太









・・・。









A「ダメ！！」









私の声の大きな声に
ビクッと反応した体









A「今うーた帰ったら

また気まずくなるじゃん！

せっかく仲直りしたのに！

もう１回ちゃんと

友達やろうって決めたのに！」









A「うーたはそれでいいの？

・・・それでもいいなら帰れば？」









裕太が振り返って









裕太「・・・ごめん」









また出てきたずるい裕太








でも









伸ばした手を裕太の頭に置き









A「はい、よく出来ました(笑)

いい子いい子」









撫でた手をめんどくさそうに避けて









裕太「・・・誕生日」









A「ん？」









裕太「明後日誕生日でしょ？

だからなんかしようと思って」









A「ありがとう

もうその気持ちで充分だよ」









・・・ほらね









やっぱりまた捕まった









わかってたのに

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