好きって言わない ［yuta_t］

Chapter39 新生活 ページ40

大学１年生。春。








ドラマの中で見てた光景が
目の前に広がった








眩しい太陽の光








両手にどんどんたまるサークルのチラシ








隣にいるミワの声すら
よく聞こえない程に
いろんな音や声が響き渡って
沿道に溢れるたくさんの笑顔が









新しく始まる生活を
一緒に喜んでくれているようで









大学生活に期待を膨らんだ









結局、裕太には
連絡もできないまま迎えた入学式









お礼参りに行った神社で

『うーたにもありがとうと伝えて下さい』

と都合のいいお願いを一緒にしただけ









ミワ「噂には聞いてたけど

やっぱり実際体験するのとは違うね」









A「本当に！あー疲れた」









ミワ「入りたいサークルあった？」









A「チラシ受け取るの

精一杯で全然わからない

みんなどうやって決めるんだろうね？」









ミワ「何系がいいとかある？」









A「うーん

ただ飲みましょう

みたいのはパスかな？」









「だよねーわかるわー！」









「室内に篭って酒飲んで酔っ払って

あっという間に４年なんて

もったいないよね？」









「酒なんてこれからの人生で

いつでも飲めるのに」









私とミワのまわりを囲む
アウトドアブランドの服で
かためた３人の男の人達









ミワと思わず合わせた目









「怖がらないで！

はい！自己紹介！俺から」









さっきからずーっと１人で喋ってる人


「経済学部３年。コミヤマサクトです！

サクって呼ばれてます！はい次っ！」








その様子をニコニコ笑って見ている人

「同じく経済学部３年。

タカノコウタです。よろしくね」








もう一度よく喋る人

「はいラストはシュン！」









そして全然笑わない人

「経済学部３年。タヤマシュンスケ。」









サク「怖い怖い！引いちゃうから

あっちなみに彼は

シュンって呼ばれてまーす」









サク「えーっと何ちゃんと何ちゃん？」









ミワ「ミワです！文学部１年です！」









次に私に注がれる視線・・・









A「・・・Aです」









サク「Aちゃんも文学部？」









A「はい」








サク「じゃー本題！

まだサークル決まってない人！」

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