Chapter36 プレゼント ページ37
その年の１２月２１日
私と裕太の関係に
大きな変化が訪れた
学校帰り池袋のホームで
見つけた裕太の姿
話しかけず別の車両に乗り込み
地元の駅に着きホームに降りると
もう裕太の姿はなかった
ホッとして改札に向かって
歩き出すとホーム設置された
自販機の横から姿を見せた裕太
裕太「気づかないふり？」
A「・・・違うよ
誰が見てるかわかんないし」
裕太「俺・・・なんか
怒らせるような事しちゃった？」
いつもそう・・・
いつもは強気で話す口調も
少しでも距離をとると
途端に優しくなる
でもこの時の私には
裕太の優しい言葉は
「私の気持ちを知ってる上で出た言葉」
そう勝手に変換され
全て耳を塞ぎたくなった
A「怒ってないよ
・・・ごめんね
本当にうーたに迷惑かけちゃったら
悪いなって思ったの」
すらすら嘘つける自分が怖かった
改札を出て
いつもの道を歩いてると
いつもの裕太に戻った
一度私が距離を戻すと
すぐにいつも通りになるのも
裕太のずるさだ
裕太「A
今、欲しい物ある？」
A「ん？欲しい物？」
裕太「まーそこまで
高いものじゃなくて」
A「んー？
いきなり言われてもなー
マフラーとかー・・・」
と、言いかけて
目に入った商店街の
クリスマスの飾りつけ
彼女へのプレゼントか
さすがにそんな相談に
のってあげられる余裕も
今の私にはない
それどころか何かが
プツンと私の中で切れた
A「もしかして
彼女へのプレゼント？」
裕太「え？いや・・・」
A「そんなの自分で考えなよ
私はうーたともその彼女とも
全然趣味だって違うし！」
裕太「だよな・・・ごめん」
また弱気に戻る裕太が
さらに苛立たせた
A「っていうかいいねー
うーたはお気楽でさー
毎日踊ったり？歌ったり？
適当に学校行って彼女の事考えてれば
いいんだもんね？
本当に羨ましいよ」
あきらかに裕太の
顔が変わったのはわかった
でも何も言わない裕太
それも知ってる・・・
怒ってないんじゃない
怒ってるけど堪えてるだけ
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nico(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます★主人公に訪れた新たな恋の予感・・・次は移行しての公開になる予定なのでしばし更新をお待ちください♪ (2016年2月25日 10時) (
レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - こんばんは！更新ありがとうございます。サク先輩とお付き合いするのかなぁーと…次の更新も楽しみにしています^^ (2016年2月24日 23時) (レス) id: bb0c6b0d43 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ちゃんたまさん» コメントありがとうございます！今回『切なさ』をテーマに書き始めてしまって現在ラブラブ要素ほぼないですが（笑）ハンカチ用意して最後まで読んで頂けると嬉しいです！ (2016年2月23日 13時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんたま(プロフ) - こんばんは!!私はラブラブが大好きなのに…nicoさんのお話にはいつも引き込まれ泣かされてます。今は辛くてもいいから最後はハッピーエンドを願ってます。更新楽しみにしています。 (2016年2月23日 2時) (携帯から) (レス) id: f953fb9fa5 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます！また一気に読んで頂けて嬉しいです！大人になればなる程切なさって増す気がします。。。そんな主人公の恋心に注目して読んで頂けると嬉しいです★ (2016年2月21日 23時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nico
| 作成日時：2016年2月14日 0時
