Chapter28 切ない約束 ページ29
A「じゃーね」
裕太「・・・。」
A「・・・うーた？」
裕太「A！ごめん！
本当にごめん！軽率でした」
深々と頭を下げる裕太
A「本当に悪いって思ってる？」
頭を下げたまま
ぶんぶん縦に振られた首
A「・・・わかったよ」
A「っていうか他の人に
見られたら変に思われるじゃん」
裕太「・・・ごめん」
A「わかったから！顔上げて」
裕太「A？
・・・これ」
A「・・・何？」
裕太「こんなタイミングで
渡すとずるい気もするけど」
そう言って差し出された小さな袋
A「あけていいの？」
裕太「うん」
リボンを外して
A「・・・これ」
裕太「Aそのスニーカー
よく履いてるでしょ？
だから好きそうだなって思って」
私がよく履いている
ＶＡＮＳのスニーカーを
ミニチュアサイズにしたキーホルダー
裕太「来週、誕生日じゃん？」
A「知ってたの？
１回もおめでとうって
言われたことないけど」
裕太「知ってるに決まってんじゃん
誕生日くらい！」
・・・。
負けだ
完璧に私の負け
どうしてこの人は
私がこんなにも
喜ぶ方法を知ってるんだろう？
どうしてこの人は
私の中から
消えてくれないんだろう？
どうしてこの人は
こんなにも私を
好きにさせるんだろう
どうしてこの人に私は
好きって言えないんだろう
好きって言いたい
今すぐにあなたが好きですと言いたい
でも言えない
好きだから言えない
私、あなたを失う準備
まだ出来てない
A「ありがとう
大事にする」
裕太「ん(笑)じゃーまたな」
A「じゃーね」
見送る裕太の背中
・・・。
A「うーた！」
裕太「何？」
A「もう・・・
好きな子以外と
しちゃダメだよ！」
裕太は下唇を
キュッと噛んで頷いた
A「じゃーね！」
手を振って
裕太の背中を見る前に
振り返って歩き出した
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nico(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます★主人公に訪れた新たな恋の予感・・・次は移行しての公開になる予定なのでしばし更新をお待ちください♪ (2016年2月25日 10時) (
レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - こんばんは！更新ありがとうございます。サク先輩とお付き合いするのかなぁーと…次の更新も楽しみにしています^^ (2016年2月24日 23時) (レス) id: bb0c6b0d43 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ちゃんたまさん» コメントありがとうございます！今回『切なさ』をテーマに書き始めてしまって現在ラブラブ要素ほぼないですが（笑）ハンカチ用意して最後まで読んで頂けると嬉しいです！ (2016年2月23日 13時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんたま(プロフ) - こんばんは!!私はラブラブが大好きなのに…nicoさんのお話にはいつも引き込まれ泣かされてます。今は辛くてもいいから最後はハッピーエンドを願ってます。更新楽しみにしています。 (2016年2月23日 2時) (携帯から) (レス) id: f953fb9fa5 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます！また一気に読んで頂けて嬉しいです！大人になればなる程切なさって増す気がします。。。そんな主人公の恋心に注目して読んで頂けると嬉しいです★ (2016年2月21日 23時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nico
| 作成日時：2016年2月14日 0時
