好きって言わない ［yuta_t］

Chapter17 自分の気持ち ページ18

冬休み入る前にアヤの家で
クリスマスパーティーをした日
いつもトークテーマに入る恋愛話









３人とも隠し事はない？
といった表情を浮かべ
同じ中学、時々一緒に登校してくる
学校の人気者との関係を冷やかす









ガクから告白された事は
心の中に閉まって置くことに
決めていた私は







他に好きな人がいると伝えると
当然のように記者会見のような質問攻め









どんな人？

いつから？

かっこいい？

背は高い？低い？









”玉森裕太”ではなく
”私の好きな人”について
誰かに話すのははじめてで
それがなんか嬉しくて
すごいくすぐったかった








当然のように









告白しないの？








その質問に
「しない」と断言する私









約束したからなんてことは言えず









片思いでいいと言うと







えーーっ？
っと見事にハモる３人の声と同じ顔









その光景を見てまた
みんなで声をあげて笑った









その日の夜

年賀状を前に考え事









目を閉じていろんな事を思い出す









ホノカ宛の年賀状に








『久しぶりに会いたいです』








そう書いた









ホノカのタイミングで
もしまた私に会いたいと
思ってくれるなら







そんな日が来るといいな
そんな願いを込めた









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冬休み。







裕太とは時々交わす
メールだけで会わない日々







あのＣＤ買った？


昨日○○に会った


コンビニに並んだ新商品のお菓子の事


欲しい物


眠いと一言だけの日









返事を返さないでいると








無視すんなー









何？と返すと返事は来ない









そんなやり取り









そんな距離









でもこの冬に私と裕太の間に
年表があるとするならば
間違いなく少なくとも私にとっては
２人の流れを揺るがす大きな事件が起きた









明日で今年も終わるという日









夜、近所のコンビニで雑誌コーナーで
年末年始の暇つぶしになりそうな
雑誌を探していると








！！








突然、膝の力が抜け







咄嗟に雑誌コーナーの棚を掴んだ








振り返るといたずらな顔で笑う裕太








裕太「スキありっ(笑)」








A「本当に最悪」









裕太「怒るなよー

ちょっと膝カックン

しただけじゃん(笑)」









A「どこの小学生？」

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