Chapter10 視線 ページ11
中学3年生。春。
3回目のクラス替え
ホノカとガクは
それぞれ違うクラス
私と裕太だけが
また同じクラスになった
その頃にはわかりやすい程に
裕太に向けられる視線
どこからともなく
ジャニーズに入った
舞台に出たらしい
Jrの○○くんと友達らしい
そんな噂があちこちで飛び交い始め
気づけば女の子だけではなく
学校中の噂の人になった
それでもやっぱり
裕太は変わらない
一緒にいると
当然のように私にも
向けられる視線
もともと目立つのは苦手な上に
私に向けられる視線は
決して好意的なものじゃないのは
一目瞭然で
それは居心地のいいものではなかった
そんなこともあって
学校では裕太に話しかけるのも
少し躊躇するようになっていく
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中学3年生。夏。
学校で話す事は確かに減ったけれど
それ以外は変わらなかった
"デート"
なんて言うには大げさに感じる
そんな2人の時間が
訪れた夏の始まり
裕太「今週の土曜日何か予定ある?」
A「土曜日?特にないけど」
裕太「じゃーちょっと
買い物付き合ってくんない?」
そんな裕太の一言から始まった
A「買い物?
いいけど何買うの?」
裕太「結構前に給料的なもの貰って
母親になんか買おうかなって
思ってたんだけど・・・」
照れくさそうに話す裕太
A「そうなんだ!
すごいじゃん!
絶対にうーたママ喜ぶよ!
そういうことなら喜んで付き合う!」
裕太「・・・ん
でも、冷やかされるから
絶対に他のやつには言うなよ?」
A「そうなの?
いい話なのに?」
裕太「絶対な?」
A「・・・わかった
で、何買うの?
もう候補決めてるの?」
裕太「全く」
A「全く?
少しくらい候補考えといてよ?」
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土曜日
梅雨明けの発表は
まだされていなかったものの
その日は昨日までの天気とは違い
朝から太陽の光が降り注いだ
待ち合わせ場所に
自転車に乗って現れた裕太
A「え?チャリ?」
裕太「ちょっと
置きに行っていい?」
Chapter11 揺られて向かう→←Chapter09 違い
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nico(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます★主人公に訪れた新たな恋の予感・・・次は移行しての公開になる予定なのでしばし更新をお待ちください♪ (2016年2月25日 10時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - こんばんは!更新ありがとうございます。サク先輩とお付き合いするのかなぁーと…次の更新も楽しみにしています^^ (2016年2月24日 23時) (レス) id: bb0c6b0d43 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ちゃんたまさん» コメントありがとうございます!今回『切なさ』をテーマに書き始めてしまって現在ラブラブ要素ほぼないですが(笑)ハンカチ用意して最後まで読んで頂けると嬉しいです! (2016年2月23日 13時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんたま(プロフ) - こんばんは!!私はラブラブが大好きなのに…nicoさんのお話にはいつも引き込まれ泣かされてます。今は辛くてもいいから最後はハッピーエンドを願ってます。更新楽しみにしています。 (2016年2月23日 2時) (携帯から) (レス) id: f953fb9fa5 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます!また一気に読んで頂けて嬉しいです!大人になればなる程切なさって増す気がします。。。そんな主人公の恋心に注目して読んで頂けると嬉しいです★ (2016年2月21日 23時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2016年2月14日 0時