アンチな彼女［taisuke.f］

Chapter09 名前 ページ10

A「あっあの！」








？「・・・。」









A「あのっ！」








？「聞こえてるよ！

そんな大声出さなくても！」








・・・。







何だーーー！？

こいつは・・・・。







A「私のスマホは？」









？「あんた名前は？」









A「え？」









？「後からデータ取られてたとか

わかっても嫌だし・・・。」









はー？
まだ疑ってるわけ？









あんたのデータになんか
微塵も興味がない









少しでも見惚れた自分が悔しい









A「横尾Aです！」









？「・・・？」









A「聞こえませんか？

よーこーおー・・・」









？「ふっ(笑)最悪だな・・・お前

やっぱわかってて

俺のスマホ盗んだんだな

泥棒じゃん！恥ずかしくねーのかよ

さっきだってわざとらしく

舞祭組の名前とか出しちゃってさ」









A「ちょっと！ちょっと待って下さい

確かに間違って持って来たことは謝ります

でも泥棒ってそんな言い方・・・

それに何で送別会の・・・」







？「は？そこまで言ってまだしらきるの？

だいたい横尾Aって・・・

もう少しまともな嘘つけよな・・・

そりゃー男にも振られるわ」









その最後の一言が私の中の何かに着火した









A「ちょっと待って！

さっきから大人しく聞いていれば・・・

何？人の話盗み聞き？」








？「あれだけでかい声で話せば

嫌でも聞こえてくるわ！

少しは迷惑だって事気づけよ」









A「はぁーーーー？

どこの誰かもわからないあんたに

何でそこまで言われなきゃいけないわけ？」









？「どこの誰かわかんない？

それはあんただろ？」









久しぶりにグツグツとお腹の中で
何かが煮えたぎってる









私はバックの中の名刺入れから
一枚取り出し目の前の男につき出した







名刺を受け取り固まる男









A「これでも信じない？

じゃー免許証も出そうか・・・・」









？「えっ・・・・まじ？」









A「別にわざと持ってきた

わけじゃあるまいし嘘なんかつかないです！」









A「返して私のスマホ！」









パンツのポケットから
取り出されたスマホを









少し乱暴に受け取った

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