アンチな彼女［taisuke.f］

Chapter33 場違いウォーリー ページ34

Ｒａｄの近くの駐車場まで
引っ張られあれよあれよと
乗り込んだ太輔の車も









A「どこ行くの？」









太輔「とりあえず

ビールでしょ？」




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車を走らせて
到着したのは恵比寿









駐車場に車を停めて









太輔に着いていくと









また看板の出てない
こじんまりとしたお店が登場









・・・料亭？









案内され通された個室









コート脱ぎ太輔と
向かい合わせに座ると









太輔「とりあえず飲み物だね」









オーダーはビールと
ノンアルコールビール








太輔「車だから飲めないけど

乾杯は付き合うわ」









店員がいなくなった事を確認し









A「っていうか

私の格好場違いすぎない？」









ヨガの帰りという事もあって









ハイカットのスニーカー
スキニーデニム
コートはムートンのダッフルにストール









ここまではまだいいとして









極めつけはボーダーシャツ
しかも色はレッド
髪は無造作に後ろでまとめて
薄化粧隠すためのだてメガネ









ヨガの帰り姿見を見て自分でも思った









これでボーダーのニット帽を被れば
完璧ウォーリーだって事に









太輔「そ？気にしなくていいよ！

ここも知り合いの店だし！

あっ焼き鳥が絶品だから」









・・・適当だな









飲み物が運ばれ
料理を注文して








太輔「じゃーとりあえず

乾杯しよっか？」









ちょっとイライラした気持ちも
目の前のビールの為ならと封印









・・・長かった









ヨガが終わってからこの時を
どれだけ待ち望んでいた事か・・・・









太輔「乾杯」









A「乾杯ー！」









ゴクッゴクッゴクッ









A「はーーーっ！生き返るー！」









太輔「本当にいい飲みっぷりだね(笑)」









A「ありがとうございまーす！」









否定するよりも
肯定する楽さ









太輔「いつもビールばっかり？」









A「とりあえず最初はね

いや・・・しばらくかな(笑)？

それからワインっていう流れが多いけど

基本何でも(笑)」









A「っていうか遠慮もせず

一人だけ飲んでごめんなさい。」









太輔「いーよ

今日は俺が誘ったんだし」









ふと思い出した言葉









『デートしよう！』









・・・私は今デート中なの？

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