アンチな彼女［taisuke.f］

Chapter31 全てきれいに ページ32

キーコがいなくなった部屋








ベッドの上で目を閉じ考える









でも私は気づいてた









あんな夢見ちゃうなんて・・・








朝から思い出すなんて・・・









大抵、好きか嫌いのどっちかだからだ









はぁー私・・・
あの人の事好きになっちゃうのかな？









何にも知らないのに









起き上がって









・・・はぁぁぁー









・・・相変わらずだな









よしっ・・・やるか









ベッドから出て窓を開け換気









床に散らばった服や雑誌を片付け









掃除機かけて洗濯機まわして
洗い物して・・・









大抵酔っ払って泊まった次の日は
二日酔いがなければキーコを見送って
田舎の母のように片っ端から片付け








片付けが苦手なキーコの為に
いつからかの恒例行事









洗濯物を干し終えて・・・









『たまごと牛乳期限切れ！

彼氏に食べさせないよーに！』









付箋に書いたメモを
テレビの真ん中に貼り付け
キーコの家を出た









家に帰って今度は
自分の家の掃除をしても
まだまだ時間はたっぷりあった









いつからか休みの日を
ぼーっと過ごす事が少なくなった









前まではいくらでも
寝れた気がするのに・・・









なぜかはあえて考えない









キックボクシング
プール
ビクラムヨガ









体型維持の為に・・・
なんて表向きの言葉









全てはたくさん汗をかいた後の
ビールほど美味しいものはない
それが習い事を続ける理由









今日はとことん汗を流したい気分









人前で涙を流すことなんて
金輪際ないように
余計な水分は抜きたい









今日はヨガだな



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ビクラムヨガでは室温４０℃
湿度４０%以上の部屋で
みっちり１時間半
先生のお手本を見ながら
ただただヨガのポーズを繰り返す









最初はキーコの紹介で始めたこのヨガも
早々にキーコは挫折









最初は出来ないポーズも多く
過酷な状況は辛く感じたけど
不思議と辞めようとは
一度も思わずみるみるうちに
ヨガの世界へはまっていった









少なくても週１回はここで
滝のように汗を流し









ヨガの帰りに向かうのは・・・

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