Chapter21 初恋 ページ22
そしてヒロト
中2の時に同じクラスになって
最初はあくまでもただのクラスメイト
彼はそこそこ人気のある
リーダー的存在だった
そんなヒロトから思いがけず
告白された中学の卒業式
正直「好き」だったのか言われると
即答は出来ないけど
女の子に慣れてるのかな
なんて思ってたのに
耳まで真っ赤にして気持ちを伝えてくれた
ヒロトに素直に心が動かされた
そして別の高校に進んだ私達
時間を重ね少しずつ
ヒロトに対する気持ちも
大きくなっていく毎日
初めてのキスも
初めての朝も
全部ヒロトだった
状況が少しずつ変わり始めた高2
高校に進み徐々に事務所から
呼び出される事も多くなったヒロト
でもそれは本人にとっては
納得のいくものではなかったのかもしれない
仕事に関係なく予定を聞くだけでも
ピリピリした空気になる事もあった
だからあえて私は
話さなかったし聞かなかった
そんな私といるのが楽だったのか
意外にも私達の関係は続き
そんな中、決定的になった高3の冬
私を含めまわりが徐々に
進路を決めていく中で
自分との葛藤あったせいか
イライラするヒロトを
見る機会も増えていった
私が大学受験を終え合格発表まで
後数日に迫ったバレンタイン
学校帰りにチョコを渡すために
途中の駅で待ち合わせして
待ち合わせ場所に向かう
途中ヒロトを見つけた
ヒロトの横にはもう一人
同じ年齢くらいの男の子
そして制服を着た
高校生の女の子二人
その女の子達はヒロト達に握手を求め
手紙らしきものと紙袋を渡して
照れくさそうに去っていった
終始笑顔で対応したヒロト達
その光景を見て
熱くなった胸
弱まる涙腺
思い通りにいかなくても
ヒロトをちゃんと見て
応援してくれる人がいる
・・・すごいよヒロト
心からそう思えた
・・・なのに
ヒロトと一緒にいた男が
手紙を紙袋に入れ
ごめんと片手をあげヒロトに渡し
その場から離れていく
何となく嫌な予感
その場では声をかけず
待ち合わせ場所に向かった
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nico(プロフ) - 由貴さん» コメントありがとうございます!藤ヶ谷くんのイメージを壊さないように書いていければって思ってます★ (2016年2月19日 0時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
由貴(プロフ) - こんばんは!!凄く良いですね!!太ちゃん格好いいです!! (2016年2月18日 1時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます!これからも明るい要素を取り入れラブコメチック全開で頑張ります! (2016年2月15日 22時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - おもしろいです(^^)時折クスクス笑ってしまう会話とか最高です(笑) (2016年2月15日 20時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2016年2月7日 13時