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Chapter02 勘違い ページ3

その瞬間・・・








?「あのー・・・・」









あきらかに私に向けられた声









今?







今じゃなきゃダメなの?







私の席は窓側








隣に誰か来てもテーブルをあげる必要もない









どんなに大きい人が来ても
立って避けてあげる必要もない









かぶりついたサンドイッチを
離そうとした瞬間
挟まった野菜が飛び出しそうになって








口から離す事を諦め
そのまま声の方に視線を向けると









ハットを被り黒縁眼鏡にマスク









肩に引っ掛けるようにバッグを持つ男の人









サンドイッチをくわえたままの私に









?「席、違うと思います」









?「そこ7E」








え?









テーブルに置かれた
チケットに視線を移す









8E









・・・終わった









今世紀最大の力で
サンドイッチを噛み切り
想像以上に大きくなった一口を
飲み込もうと試みるけど無理だった









・・・いっそこのまま窒息したい









A「ふぅいまへんっ」









口の中のサンドイッチと格闘しながら
テーブルを片付け席を立つ









何度も頭をさげながら









後ろの座席にまわりこんだ









席に座るとまだ感じる視線









立ったまま覚めた視線を向ける彼に









無理やり笑顔を作りながら
もう一度頭を下げると









男はため息をつき
視線を荷物棚に向けた









あっ!









慌てて立ち上がり









もう一度その人の前を横切り









荷物棚の下に立った









『危ないから俺取りますよ』









なんて言葉は聞こえず








よしっ









また気合を入れて荷物をおろす









A「すいませんでしたー」








そう言って通路に出ると
何も言わず自分のバッグを荷物棚乗せ
席に座るとすぐにイヤフォンで耳を塞いだ









感じ・・・・・・悪ーーーっ!









はいはい


すいませんでした


すいませんでした


私が悪うございました









今日はきっと厄日だ









結局その後は寝るに寝れず
ずーっと窓の外を見て過ごし









品川に到着









再び荷物棚からトランクを下ろそうと
格闘している私の頭上に伸びてきた腕








振り返るとすぐ後ろに見覚えのある姿









その人はいとも簡単にトランクを持ち上げ
私の足元に置くと何も言わず
そそくさと出口に向かって歩きだした

Chapter03 バンビ現る→←Chapter01 厄日な彼女



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設定タグ:藤ヶ谷太輔 , Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
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nico(プロフ) - 由貴さん» コメントありがとうございます!藤ヶ谷くんのイメージを壊さないように書いていければって思ってます★ (2016年2月19日 0時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
由貴(プロフ) - こんばんは!!凄く良いですね!!太ちゃん格好いいです!! (2016年2月18日 1時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます!これからも明るい要素を取り入れラブコメチック全開で頑張ります! (2016年2月15日 22時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - おもしろいです(^^)時折クスクス笑ってしまう会話とか最高です(笑) (2016年2月15日 20時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nico | 作成日時:2016年2月7日 13時

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