アンチな彼女［taisuke.f］

Chapter11 知ってる ページ12

・・・・・あれ？







そーっと目を開けると









深々と頭を下げる姿








？？









？「ごめんなさい！

昨日は本当に失礼なこと言って

すいませんでした！」









突然の大きな声に驚き
思わずまわりをキョロキョロ見渡す









でも私をここから
救ってくれそうなものは
・・・・何もない









下げ続けられた頭









A「あのー・・・・

もしもーし」









あがらない頭









A「昨日は私が間違って

あなたのスマホを

持ってきてしまったのが原因だし

だから顔あげてもらえませんか？」









ゆっくーり頭があがって









それでも申し訳なさそうな
表情は変わらない









・・・早く帰ろ









A「あのー・・・

本当に大丈夫なので・・・」









A「じゃー失礼しまーす」









頭を下げ彼の横を通り過ぎようとした









？「待って！」









同じようにビクッとした体









？「本当に俺の事知らない？」









・・・。









A「・・・知ってます」









A「私を泥棒呼ばわりして

悪態ついてるだの振られて当然だの

言った人ですよね？」









？「え？いや、だからそれは

本当にごめんなさい」









A「嘘ですよ(笑)

もういいです

また俺の事知らない？

なんて聞くから意地悪しました」









？「本当にごめんなさい」









A「いーえ

もうお互い忘れましょ？

じゃー・・・」









再び彼の横を通り過ぎようとすると









不意打ちで掴まれる二の腕








？「あのっ！

何かお詫びさせて下さい」









A「え？」









？「よかったらご飯でも

お店は限られちゃうと思うんですけど」









？「あっ腕すいません」









そう言って離された手









・・・この展開は









A「もしかしてあなた・・・」







？「えっ？」







何故か手で口元をおさえた男









A「もしかしてなんか最終的に

私に買わせようとしたりしてます？」









A「だったら無理ですよ！

あなたからみたら絶望の縁に

立たされたような女に

見えるかもしれないですけど・・・」








？「ははっ(笑)」







A「何がおかしいんですか？

やっぱり図星？」









A「何？矯正下着？美顔器？」









？「違う違う(笑)」

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