【2434】楽 園 。【EDEN】

#５. ページ6

林檎の木を通り抜けた先に建物が見えた。

ローレンに続いて中に入っていく。


夜だからか中は薄暗く、所々置いてあるランタンの光だけが頼りだ。


階段で最上階まで登っていった。


ローレンはその階の一番奥の部屋の前で止まる。

一部すりガラスになっていて、灯りが見える。



ﾛｰ ｢ そのままついてきて…………ただいま。 ｣



そう言ってローレンはドアを開けた。



ｱｸ ｢ お、ローレンおかえり 〜 ｣

ｵﾘ ｢ 今日は随分帰りが早いですね。 ｣



こ れ は 夢 で す か ？？？



部屋では、アクシア、レオス、教授、パタ姐が寛いでいるようだった。



え、え、皆一緒にいるのてぇてぇじゃん、え？？


……危ない、ついつい限界化するところだった。



ﾚｲ ｢ ん、その子は誰だ？……まさかローレン、誘拐か……！？ ｣

ﾛｰ ｢ は！？！？ ｣

ﾚｵ ｢ 警察でありながらの誘拐、ローレン君、なかなかのことをしますねぇ 〜 ！ ｣

ﾛｰ ｢ 違う違う！！それは断じて違う！！！！！ ｣



あれぇ……なんか申し訳ないなぁ………

でもきっと夢だろうし、こういうやりとりを見れるのも良いな…


そんなことを考えていると、セーラー服の袖をちょいちょいっと引かれた。



ｱｸ ｢ 手、怪我してんの？こっち来て、俺が手当てしてあげる。 ｣

『 あ、え、 』



誤解を説こうとするローレンを置いて、私は少し戸惑いながらも強引にアクシアに連れていかれた。

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