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太輔「兄貴に何かあったら、どうしようって俺気が気じゃなかったんだから...」
ただの兄弟なのに、なんでこいつは、
こんなに俺のことを心配してるんだ。
いつも、モテてるからって焼きもちをやいてた
俺が哀れじゃないか。
それに、こんなに必死になってる姿すら
かっこいいじゃんか...
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大谷の件で、俺たちは数分先生たちに話を聞かれて、家に帰れた。
大谷はというと、こういうことを友人たちとグルになってやっていたらしく、
他にも余罪があるとかで、退学になるようだ。
とは言え、なんで太輔は俺の居場所がわかったんだろうか。
まあ、そんなことはどうでもいい。
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北山「太輔。ありがとうな。」
太輔「どういたしまして。」
北山「俺、太輔が弟で良かったよ!こんなに良い奴が弟って自慢だわ!」
太輔「俺は別に良い弟になりたくないけど。」
北山「え?」
太輔「兄貴だとは言ってるけど、兄貴だなんて思ってないし。」
このタイミングでこんな風に言われるなんて...
俺、めちゃくちゃ嫌われてるじゃん。
ショックで泣きそう。
_チュッ
え?今、俺の唇に柔らかいものが...
というか、太輔の顔が目の前に...
太輔「俺、兄貴のことずっと好きなんだ。
これからは、弟だと思わないでひとりの男として俺を見て。」
と言って、颯爽と家に向かって行く太輔。
こんな状況で俺を道端に置いていくなんて。
いや、それ以前に...
北山「俺のファーストキスがああああああ!!」
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これから、俺たちはどうなるんだ?
禁断の恋愛じゃないか。
味方なんて少ないし、もしかしたらいないかもしれない。
でも、あんなにかっこいいのが弟なんて、
勿体ないんじゃないか?なんて思ってる自分もいる。
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高校生 兄弟FとKi
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太輔くんが大変な理由はモテるからじゃなくて、兄への気持ちを抑えるのが大変なんです。
頑張れ!太輔くん!
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作者名:りんちゃ | 作成日時:2018年12月18日 22時