可愛いがすぎる F ページ22
.
.
幼馴染の宏光と恋人になってから、1年。
.
放課後デートで、カフェに入った。
目の前に座る宏光はいつも頼むフラペチーノを上機嫌に飲んでいる。
ちゅーっと吸ってる唇。
フラペチーノがたくさんつまってるほっぺ。
ニコニコしながら、こちらを見てくるから
カフェにいるというのにも関わらず、
俺の理性は崩れそうだ。
にしても、宏光がいつも以上に機嫌機嫌が良い。
「宏光、美味しい?」
「うん!いつも通り美味しい!」
何か口に含んでいるときの宏光は本当に可愛い。
でも、それ以上に可愛いのは美味しいと喜ぶ姿だ。
「それなら良かった。」
俺がそう言うと、またニコニコしながら夢中で吸っていた。
.
.
「はあ〜お腹いっぱい」
「そりゃあ、フラペチーノの飲んだ後にハンバーガー食べればお腹いっぱいになるでしょ」
カフェを出た後、宏光はハンバーガーを食べたいと言い出した。
夕飯が近いからやめておけと止めつつも、下から見上げれるのが弱い俺は、じゃあ食べに行こっかとハンバーガーショップに足を進めていた。
お腹いっぱいと言って、お腹を擦る宏光を横目で見ていると、宏光は俺の顔を見てまたニコニコしていた。
え?俺の顔が食べ物に見えてるとかじゃないよね?と不安になり、宏光になんとなく尋ねてみる。
「宏光、ニコニコしてどうしたの?」
「ん〜?んふふふ」
とニコニコ笑いかけられて誤魔化される。
.
.
モヤモヤしながらも、他愛のない話をしているとあっという間に宏光の家の前に着いた。
「太輔、今日もありがとう」
と笑顔で言われるとこっちまで嬉しくなる。
「こちらこそありがとう宏光」
.
「あと、キーホルダーつけてくれてありがとう。」
顔を少し赤らめながら、下を向いている目の前の可愛い恋人。
バレンタインに貰ったくまのキーホルダー。
大好きな宏光に貰ったから、つける以外に選択肢がないと思っていたが、つけただけでこんなに喜んでくれるなんて...可愛いがすぎる。
でも、かっこつけたいから家の前では抱き締めない。
「どういたしまして」
本当は、心の底から喜んでるけど、あえて余裕があるふりをさせてね?
.
.
高校生FとKi
________
57人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんちゃ | 作成日時:2018年12月18日 22時