窓 Ki ページ3
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水曜日の2限の時間が僕は毎週楽しみだ。
理由は簡単だ。
外で走っている幼馴染を校舎の2階の窓から傍観することができるからだ。
ただ走っている幼馴染を見て楽しいかって?
楽しいに決まってるじゃないか。
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だって、僕は彼が好きなんだから。
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直射日光が暑いし、
雨の日はこっちの気分まで落ちてしまいそうで、はじめは窓際の席が嫌いだった。
だけど、後期になってからはこの時間に幼馴染みが体育の授業を受けているのを見れるから大好きな席になった。
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これだけ大好きだけど、僕は今日もこの気持ちを伝えない。
僕が見てることに全く気づいてないな。
気づいて欲しいな。
ここから見てるよ、
なんて。
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僕にはそんなこと言う勇気がやっぱりない。
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Fside
今日も痛いくらいに感じる、校舎の2階からの視線。
その視線が誰のものかなんて見なくてもわかる。
その相手は、俺の可愛い可愛い幼馴染みだ。
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毎週水曜日の2限の時間、
決まって俺は彼からのあつーい視線を受けている。
視線には気づいているけど、俺はあえて気づかないフリをする。
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いい加減素直に「好き」だって言ってくれればいいのに。
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両片思い(?)な高校生のFさんとKiさん
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作者名:りんちゃ | 作成日時:2018年12月18日 22時