宝物�� ページ4
｢どうぞ〜……って、としくん？え、早くない？｣
｢それが自分でも吃驚するぐらい順調に終わっちゃったんだよね｣
トントン、と目の前にある扉をノックしてから中に入れば生まれたばかりの小さな命を抱え、愛おしそうに見つめていた裕太が驚いた表情を浮かべながらも出迎えてくれた。
変装用の帽子とマスクを外し、来る途中で買ってきたゼリーが入っている紙袋をテーブルの上に置けば途端に裕太の瞳が輝き出すのがわかる。
病院のメシはそんなに美味しくない、と前にこそっと呟いていたのをふと思い出して買ってきてみたのだけれど、喜んでくれたようでなによりだ。
後でゆっくり食べて、と紙袋から箱だけ取り出し冷蔵庫の中に入れようとすれば何故か呼び止め、”ちょっと持ってて”と大切に抱き抱えていた俺達の赤ちゃんを押し付けられた。
え…………？
｢はい、よろしく〜｣
｢えっ、待って！ムリムリムリ！！！こんなちっちゃい子怖くて持てないっ！！｣
｢腕に頭置いとけば大丈夫だって｣
それより起きちゃうから静かにしてて、と言われてしまえばそれ以上何も言えなくて、気持ち良さそうに眠っているその顔をじっと眺めているとだんだんと不思議な気分になってくる。
男同士でも稀に子どもが出来ることがあるとは知っていたけれど、自分達がそうだなんて思ったことは1度もなかった。
だからこそ裕太がひとりで勝手に下した決断に納得ができず大喧嘩してしまったこともあったけれど、結果的にはこれで良かったと今なら言える。
色々あったなぁ、と今日までのことを思い出していると頬を緩ませながらゼリーを食べていた裕太の笑い声が突然部屋に響いた。
「どうしたの」
「いや……？そっくりだなぁって思って」
俺の要素が1つも見つからないぐらい似すぎてるから逆に面白い、と話す裕太に”鼻は裕太似だね”と言えば呆れたようにため息をつかれた。
「としくんってホントにバカだよね」
「さっき写真見せたらそこだけは俺に似なくて良かったねってみんなに言われたよ」
「まぁ……。俺は別にどっちでも良かったけど」
それにまだこれからどうなるかわからないし、と空になったカップをゴミ箱へ入れた裕太は何かを促すように俺を見つめてきたけれど、生憎その理由がわからず首を傾げていると”そろそろ名前呼んであげたいんだけど”と言われ、はっとする。
そうだ、忘れてた。
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Kis-My-Ft2 M担(プロフ) - 豆腐さん» 更新楽しみにしてます、リクエストいいですか？ある日、宮っちが熱を出してしまいそれを玉と晴くんが看病するのをお願いします (2019年5月4日 1時) (
レス) id: eaac4dbb25 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐(プロフ) - めいさん» めいさん、はじめまして！コメントありがとうございます。気まぐれ更新にはなりますが今後も楽しみにして頂けると嬉しいです！！ (2019年5月2日 4時) (レス) id: aeaa30d25f (このIDを非表示/違反報告)
めい - 更新楽しみにしています（＾_＾） (2019年4月11日 13時) (レス) id: 143a8c206e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆腐 | 作成日時：2019年3月14日 1時
