心の崩壊 ページ9
あれから家に帰ってぼーっとしてたらあとから帰ってきた悠ねぇが「体熱いじゃない!…帰ってすぐにお風呂に入らなかったの!?」と怒られる始末。
タオルに悠ねぇの思うがままに体を拭かれた。
そしてすぐにベッドに横になる。
「ちょっとお粥作ってくるからこれ付けて待ってなさい」といわれ、私は氷嚢を額につける。
今頃葵はどうしてるのかな?と考えていたらここは銃兎さんの部屋だということに気づいた。
久々に入ったな…。もう少しで帰ってくるのが嬉しい反面、帰ってきて欲しくないと思う自分もいた。
このまま悠ねぇと暮らしたい。
そうしたらこんなこと思わなくて済むのかな…
こうしてるうちにお粥はできたみたいでベッドまで持ってきてくれた。
『ねぇ、葵は?』
「葵はいま理鶯さんに預けてる。伝染したら嫌でしょ?」
『そか。』
私は昼間に左馬刻に言ったあの事を忘れずにいる。
きっと…左馬刻も知っているんだ。
私がこんな事向いてないのも…だけど、
『ねぇはる…?』
「なに?」
『私ちゃんと"お母さん"出来てるかな?』
「へ?」
しばらく考え込んでこう答えた
「AはAなりにお母さん出来てるよ。だって普通は子供一人のために助けようだなんて思わない。それに事情が事情であれ、子供引き取るのは勇気がいるよ」
『そうだね…。』
「それに私はいつでもAの味方だよ?もし家がなくなったら私のところに来たらいいよ。泣き言が済んだら食べよ!」
これ食べたら元気になるよ!
きっと葵だってAが元気になって一緒に遊ぶことを望んでる。そういいきって、お粥が入った蓮華を私の口の前に持ってきて食べさせてくれた。
時より水も飲ませてくれた。
これが何よりの幸せで、心地よかった。
「A、今無理してるでしょ」
「銃兎さんと葵の想いの中で揺れている」そうでしょ?とぴしゃりという。それは…あっているようなあっていないよな…そんな感じだ。
きっと銃兎さんは私の危惧を知っているのだ。体調を心配して反対してくれたのだ。そして葵の為にも…それなのに…!
私は無責任だ…!!!
「大丈夫だよ。明日は体調がよくなる。それに明日帰ってくるんでしょ?」
私は悠ねぇに頭を撫でられて、心地よくなってこのまま眠りについたのだった。
「世話のやける妹だなあ。…なに、銃兎さん?」
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空炭 - 面白いです!頑張ってください! (2019年8月8日 11時) (レス) id: 5799ba3b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐみん | 作成日時:2019年6月10日 22時