安心 ページ31
涙がポロポロ溢れ出て止まらない時に銃兎さんがきた
これ左馬刻さんに泣かされたって誤解されると思い必死に「左馬刻は悪くない!」と伝えた
そして左馬刻が「あいつの想い聞いてやれよ」といって部屋を出ていった
そして今ソファーに腰かけた銃兎と、その隅で体育座りしてる私の二人だけとなった
私は話をしようと「煙草は大丈夫?」とか「お腹すいてない?」と話したが「大丈夫」と返されるばかり
「さっきの訳…言えるか?」
私の傍に寄って手を背中を撫でる
その瞬間止まっていた涙がまた出てきた、そんな表情銃兎に見せたくなくて俯く。
それを気遣ってか「ゆっくりでいいからな?」といいながら顔を見ないで頭を優しく撫でていた。
そして勇気を出して伝えることにした
『あのさ、私馬鹿でクズで不器用な癖に身勝手で我儘で…だから周りに迷惑をかけちゃう。
そんな私が幸せになっていいのかなって思っちゃってさ。銃兎さん優しいから私の傍に居てくれるし甘えてくれる。だけどさ、私ちゃんと返せてるのかなって思って、さ』
そしてぎゅっと抱き着いた
「まあ、貴女から言ってくれるようになっただけいいのかな」
「確かに俺は安全が保障されてない。いつ何が起こるか、ちゃんとお前の家に帰れるか分からない。だけどな、家に帰ろうと思うようになったのはお前のおかげだ、A」
『それは…私の我儘であって、銃兎の』
「話はちゃんと聞け?俺は今まで休息とか安心出来るところがなかったんだよ、お前に逢うまでは、な。お前が来てからはちゃんと飯も食えるようになったし、仕事もいつも以上に頑張れる気がしたんだよ」
左手にひんやりすると思いみてみたら銃兎に預けていた結婚指輪がいつの間にか嵌められていた
「Aは繊細で溜め込みがちだけど、ちゃんとこうやって見つけてやるし守るから。だからみんなに迷惑かけてるとか自分を責めないでくれ…」
『うん…』
「…ん、スッキリしたか?」
『うん』
「貴女っていう人は…本当にバカ」
そして、瞼やほっぺにキスを落とされていく。私も負けじと唇にキスを落とし、舌を捩じりこまれる。何しても一生この人には叶わないな…もう
「続きは家に帰ってから…ね?」
『バカ』
力のないこぶしでポコポコ殴っていたら理鶯と左馬刻が部屋の中に入ってきた
「お前ら、こんなところでおっぱじめようとしたのかよ」
「んなわけねえよ!理鶯、それは」
「Aが落ち込んでいると聞いてな、滋養にいいものを」
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空炭 - 面白いです!頑張ってください! (2019年8月8日 11時) (レス) id: 5799ba3b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐみん | 作成日時:2019年6月10日 22時