後悔 ページ20
こんなに眠れたのは久しぶりだった。
だからだろう、すぐにその違和感に気づけなかった…
起きてすぐに私に抱きついていたはずの葵が見当たらない。
ソファーで横になっていた悠ねぇを起こし、昨日葵が話していたことを全て話した。
「あの子、やっぱりそんな事情が…」
『もしかしてあの子一人でヨコハマに行ったのかな…』
本当だったら大変だ…。
だが、昨日あの話をしてくれたからだろう。私は不思議と冷静でいられた。
『私講義が終わったらすぐに銃兎さんに話して直ぐに探す。そして保護してもらう。』
「分かった。私はシブヤ・イケブクロ・シンジュクを探してみる。」
そう言い、私達は家を出たのだった。
***
正直講義の内容は覚えてない
友人の会話も…
それよりも葵を探す算段を立てるのに夢中で…
その為に向かったのはヨコハマ警察署と書かれた大きな建物。
私は告げなくては…だから膨大にきていた電話もLINEもずっと無視していた。
いつものように受付の人に銃兎さんはいるかと尋ねたらいないときた。
だから警察署を出ようとしたとき、銃兎さんの部下が声をかけてきた。
「貴女は…!銃兎さんに連絡を」
『ごめんなさい…私銃兎さんを探さないと』
「連絡しますからこちらでお待ち…」
『いえ、自分で探しますから』といって無理やり出てきた。
探すといってもどこを巡回しているのかまでは把握できていない
このヨコハマは広いし、いろんな区域があるので猶更だ
必死で銃兎さんを探していた。
だからだろう、誰かが声かけてきたことに気付かなかった
後ろから迫ってくる車の存在に気付かないまま…
そう…あの時この部下の言うことを聞いていれば…
あの時、銃兎さんの話をちゃんと聞いとけば
こんなことにはならなかったはずなのに…
それが運命だというならば…
だけども一二三さんの言う通り「私の想いを素直に伝えて仲直り」したかったな…
『ごめんなさい、銃兎さん。』
車に跳ね飛ばされて身体はアスファルトに叩きつけられる。
そこからの悲鳴が上がるのを聞き、意識はそこで途絶えた。
64人がお気に入り
「ヒプノシスマイク」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空炭 - 面白いです!頑張ってください! (2019年8月8日 11時) (レス) id: 5799ba3b34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めぐみん | 作成日時:2019年6月10日 22時