後悔 * J side ページ13
「銃兎さん、西園寺財閥のことについてまとめてきました」
「ありがとうございます」
今部下から手渡された資料をみていた。
その計画…そして内容を見て見てすぐさまあいつに知らせないとと思った。
すぐさまあいつらを保護しねぇと…。
生憎俺も仕事があるので、カフェで呼び出した。
それに葵には話しずらい内容だったし
電話やLINEなどよりも直接伝えた方がいいと考えたからだ。
それが誤りだったことを知らされたのは
Aの怒りに触れ、水をかけてしまってからだ。
顔や髪からぽたぽたと水が滴るAはまさに火に油だ。
『それで頭を冷やせってこと?…信じられない。』
「悪い…ちょっとタオルを」
『私や葵のことも利用してただけってこと!?私は銃兎さんと葵が仲良くなって本当の家族みたいになれたらいいなって思ってたのに!』
「それは…お前はまだ精神的にガキだから責任感というものが分かってねぇから署で」
『またそうやって私を子供扱いする!!!…それに自分のことを置いといて私に対して過保護すぎるの!悠ねぇの時だってそうだった!そうするのって私を利用するためなんでしょ!!…そして本当の役立たずになったら捨てるんでしょ!!』
「んなわけねぇだろ!俺はただ…」
『愛してるから?でもそんなの愛じゃないじゃん!!ただの自己満足!…そんなの信じた私が馬鹿だった。
私は葵を守る。そう決めたの。』
こいつはなんでこう頑固なのか…。
なのに…脆くて…だから感情が露になるんだろう。
だけども、俺には手を伸ばせなかった…
『もう銃兎さんなんて…大っ嫌い!!!!!』
俺には泣きながらカフェを出ていくAの背中を見るしか資格がなかった。
もっとAに伝えていたら…
あんな悲しく咽び泣きながら"大嫌い"だなんていわれることはなかったんだろうな。
そんな後悔が俺の頭を蔓延らせる。
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空炭 - 面白いです!頑張ってください! (2019年8月8日 11時) (レス) id: 5799ba3b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐみん | 作成日時:2019年6月10日 22時