【ヒプノシスマイク】うさポリさんとの結婚生活【入間銃兎】 (ページ37)

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悠ねえは決して女の子らしいとは言えない性格だったが、さっぱりとしてて私は好きだった
格好もボーイッシュだし、まさに憧れの存在。

そんな悠ねえから打ち明けられたのは私のことだった

「正直Aが羨ましいよ。水色の髪・眼。本当にかわいいんだもん。私にはない…」

『え？私はチビで豆でドジで役立たずな私が？』

「あんたはそう思うんだろうけど、わたしからしたら羨ましい。狡いとも思った…」

紺の髪が風に吹かれる…と同時に今まで見たことがないくらいの大粒の涙をこぼしていた
その瑠璃色の目からぽたぽたと
それはやがて芝生の草におちていったのだった

「ごめんね、私お姉ちゃんなのに…。こんなこと言えるのAくらいしかいなくって…」

『私はどんな悠ねえも受け入れるし、夢も応援するよ。』

…たとえ私を裏切ったとしても。

そんとき「あんた、人が良すぎ！」って泣きつかれたのだ
この時に初めて榊枝悠という人間が見れた気がした
と同時に今まで私という存在に悩んでいたこと
家族の話、施設に入ったころ。そして私が入ってきたことによりより姉らしくいようと奮闘していたこと。

私が我慢させていたんだ。はるねえのこと。
大好きだった悠ねえが遠くに見えて…
その瞬間に抱き寄せられて

「でもこれだけは言わせて！私はあんたのことが好き！！何があっても守り抜く。これだけは忘れないで。」

『は…るねえ…』

「もう、相変わらず手のかかる妹だなあ…」

すきだよ、といいながら頭を撫でてきた

「ああ…Aの髪の毛ふわふわしてて気持ちいい…」

『それをいうならはるのほうが気持ちいいよ』

「あ、久々にはるって呼ばれた♪」

『なんか呼びずらくってさ、特に周りの人がいると』

「今は甘えてもいいよ。姉妹なんて関係ない。今は親友のAと話しているのだから」

『はあるうううううううううううううううううう』

はいはいと言いながらも頭を撫でる手は優しくて落ち着いていられた

それから１年後、悠ねえは施設を出て一人暮らし。
私は中王区の施設へと移されたため、悠ねえのことは行方知らずだ。

今頃何をしてるんだろ…メイクアーティストとしての仕事もしているのかな…
また会いたいよ…はる…