【ヒプノシスマイク】うさポリさんとの同居生活の記録Ⅱ【入間銃兎】 (ページ21)

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呪われし人間ページ21

『これでよし…』

私はちょうど荷物を一通りまとめていた。
持っていけるものはすべて…

本当はこんなことになるなんて思いもしなかった。
だけど、中王区からこんな手紙がきた以上、ヨコハマから離れざるを得ないだろう。

そう、施設のことで送られてきたのだ。

私は誰かにからかわれたり、何かを言われたりすると、
人以上に感情が抑えられなくなってしまうのだ。

それで物を壊してしまったり…なんてことも小さいころあった。

これが父の血なのか…なんて自分を恨むこともあった。

このことを寂雷先生に話したこともあったが、発作止めを出されるくらいで
なんの病気かも伝えてくれなかった。

銃兎と喧嘩したときも…
ドアをドンと閉めてしまって、写真立てを壊してしまったこともある…

そのことは問われることはなかったが、正直罪悪感しかないのだ。

私は…何者なの…？
私の父のことも大人になる前に向き合わなきゃいけないことだと思う。

だから、私は銃兎達から去ると決めたのだ。
ごめんね、銃兎。だけどこれは私の問題だから、私自身が解決しないと意味がない事だから。
大好きな人だからこそ、これ以上巻き込みたくない。

だからこそ…ヨコハマにいてはいけないと思う。
私の素性を知られたら…ヨコハマがどうなってしまうことか。

さようなら、ヨコハマ、ＭＴＣのみんな…そして銃兎、本当に愛してる。
そんな思いを馳せて、ヨコハマから離れ、向かったのは

施設に入る前にいた家…
そこにいたのは…

『乱ちゃん…いや今は乱数さんって呼ぶべきですね。』

乱「まさか、オネーさんが中王区(こっち側)の人間だったとはね」

『最初から知っていたんではないですか…出会った時から』

乱「さあ？だけど、ちょちょいと君の情報をさぐれば一発でわかったよ」

『さすがですね…それでなんでこんなところまで呼び出したんですか…しかも、』

“私の嫌いな場所に”…乱数さんは知っているはずだ。ここが父といた家だということを
そして…虐待を受けていたことも…

それなのに…

乱「答えは簡単だよ…“今は思い出したくないところ”だからだよ。」