【ヒプマイ】うさポリさんと同居しています【入間銃兎】

同居生活36日目 ページ41

『綺麗だ！いいなぁ、お母さんもこんなのをみて育ったんだ！羨ましい…』

銃｢なぁ、A。こんな時にこういうのを聞くのは無粋かもしれないけどよ。お前の母親のこと…知りてぇんだけど｣

『いいよ、銃兎は知ってると思ってたんだけど、教えるね。』


＊＊＊

私の母親はね、生まれつき体が弱かったらしい
だから私も虚弱体質なんだけど、って前言ったね。

例えば、風邪ひきやすかったり、
お腹壊しやすかったり…
風邪をひくと肺炎になってしまったり…
とにかく咳がひどかったのを覚えている。
そして高熱が出るのは当たり前…

なのに、父親は母の世話をすることなく
ギャンブルに明け暮れていた。
それどころか、負けた時は八つ当たりで母や私に手を出していたりしていた。

代わりに私が家事をこなしたり、母の世話をしていた。

そんな時、近所に住んでいたある男の子がいたの。
笑顔が似合う男の子で、小さい頃は好きだった
よく公園で一緒に遊んでいた。

横浜に帰ると、海見たり水族館に行ったりしてた
すごく楽しかったのは覚えてる。
なんだって、元気な時が少ない母親とのお出かけだったんだから。
今思えば、この時はかなり無理していたんだと思う。

その1ヶ月後…母は亡くなった。
死因は虚血性心疾患。
私は一粒涙を流したのだとか…。

母がなくなっても父が変わることなく、
私は栄養失調になってしまい、施設に行くことになった。

それ以来中王区からは出てなかったし
その幼なじみの男の子とは会っていない。

今はどこで何をしているのかは分からない。
向こうも覚えてないだろう。

だからこそ、私は母の故郷に行きたかったのだ。
まさかヤクザが多いとは思わなかったけど…

だけど、心優しい人に巡り会えた。
左馬刻、理鶯、、、
そして銃兎。あなたに出会えて幸せだよ。

辛いことがあったからこそ貴方に巡り会えたんだね。
神様ありがとう、そして愛してる。


＊＊＊

銃｢…まじかよ、酷すぎる…｣

『え、銃兎の口からそんな言葉が出るなんて』

銃｢前言撤回。今からお前をしょっぴくわ｣

『え、やめて。』

銃｢…無理して笑うなよ。お前見てると無理しているように見える。さっきだって無理に大人ぶろうとしてただろ｣

『げっ、バレてたんかよ』

銃｢当たり前だろ。お前はそのままでいい。純粋で変なことを言ってボケるAのままで…俺の太陽でいろよ？｣


え？ある意味プロポーズじゃね
やばい、顔が熱い…

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