禪院 直哉の成り代わり

32 里香編II ページ40

涙で気づけば私の顔は
びしょ濡れになっていた。

私の目元はきっと随分明日腫れてるのだろう
でもそんなことは構わず
私の目からは涙はこぼれ落ちるばかり。

いくら拭っても止まらない。
初対面の人に優しくされただけでこうなるなんて予想外すぎる。


……

ああ，でも暖かいなぁ…
ほんとに暖かい。父の指はあんなにも冷え切っていたのに。

母の遺体はあんなにも冷たく，赤い液で
染み込んでいたのに。



この人は，こんなにも，暖かくて，
気持ちがいい。


母がいなくなる前は，当たり前だったものなのに。
今はこんなにも特別に感じてしまう





「…落ち着いた？」
そう困った顔をしながらそれでいて，慈愛で満ちた瞳で見てめられる。
貴方は私の母ではないけどとても優しい母だと思った。

「はい，，，取り乱してごめんなさい…」
「いいわよ，別に困るものじゃないし。
それに子供は泣くのが仕事なんだから」

言われたことに思わずキョトンとしてしまう。
私は赤ちゃんじゃないのに。
いつの話をしてるんだろう

と吹き出してしまった。
「ふふ，やっと笑った」
そう言われて，ん？と顔をあげる。

「貴方は美人さんなんだから，
もっと笑った方が可愛いわよ」

「…口説いてます？」
そう言ってしまった私は悪くないと思う。

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……あれ
なんやかんだで女二人で談笑していたのだが
あることに気づいてしまう。

…私この人のこと全然シラナイ
向こうを同じ考えだった様で

自己紹介が始まる。
「りかの名前は，折本 里香 です。
9歳です」
「ふふ，私の名前は乙骨純恋(すみれ)
二児の母よ。よろしくね
里香ちゃん。」
2人の間に，花が見えた
(それくらい和んでた)





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折本 里香
SAN値回復中。乙骨母，基純恋(もといすみれ)に少し呆れてる。
純恋＝リアコ製造機の考えになってる…当たりだよ里香ちゃん！

設定引用したいから原作より家庭崩壊の年は引き伸ばしてる

乙骨 純恋
主のオリキャラ。憂太くんとゆた妹のお母さん。
憂太が肺炎で入院してるのでお見舞いへ来ていた。
気軽にリアコ製造してる。
めっちゃイケメン(性格)
今後の里香の性格に影響が出る人。
後付けでゆたりか推しの転生者。


乙骨 憂太
お母さーん？お見舞いの目当て僕だよね？？？
僕の存在忘れてない？？？
ある子と結婚してほしい？…何言ってんの母さん(引き)。原作で肺炎なるのは四歳。だけど本作では九歳。

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