禪院 直哉の成り代わり

12 直哉編は置いといて棘編I ページ16

僕のお屋敷は、御三家には到底及ばずともそこそこ力を持った
家だった。
僕はそれでいいと感じるんだけど、大人はそうでもないらしい。
だから、僕の呪言の威力を上げるため

呪霊の中に放り投げられたこともあった

僕はそれで、運良くその呪言が発動できた。
だけど、________







兄弟は死んだ






僕の呪言で_____






______?_______





よく、覚えてはいない。





たとえ覚えているのだとしても、




むせ返るような鉄の匂いと手についた生暖かな温度




果たして、僕は生きてて良かったのだろうか

規定でも、呪術師が殺しをすることはご法度だ。

よくわからない。どうせ家の連中は隠しているのだろう。





____…人が最初に忘れるのは、顔だった気がする。


最後に覚えてるのは、匂い。



「…」



よく、僕は呪言の使いすぎで血を吐くからだろうか

昔浴びた血の匂いは忘れていなくとも、

自分の血筋(ち)の匂いで上書きされてゆく。



…僕が忘れたら、兄弟たちはどうなるんだろうか。
きっと人の記憶(しゃしん)は塵となって消えるだろう__




・




・




僕は無言で快晴の空を見つめていた。



手は、届かない。


あたりまえ、当たり前のことだけど



どうにも、置いてかれた気がしてならなくて





コンコン


「棘様、準備が整い次第任務に赴きます。

______ご支度なさいませ」





返事はしなかった。




僕の振袖は、血なども知らない純白である





よく、空に映えた



_________
狗巻 棘(いぬまき とげ)
東京校呪術高専所属1年
16歳

原作→呪言師は扱いやすいが故の“ハイリスク”。
呪術界で呪言師を輩出してるのは狗巻家のみ、だが、
極力呪言の使い手は輩出しないよう心がけている。
たまに、ぽこっと棘みたいなのが生まれる。

→あまり狗巻家は原作では権力に興味がないよう



本作→バリバリ権力の欲しさに呪術規定を破ってるやばい家
ひたすら強い術師をつくろうと、訓練が鬼畜。
棘は狗巻家当主。いたずら心が高専で爆発する。

みたいな感じです。
割と自分の性癖を詰めてますが割と原作には近づける気持ち
で行います！。ちなみに既にアニメ髪(サラサラしてる方)

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