第１０８話【バンド結成】 ページ25
知永side
知「待たせたな！」
十「待たせたな！じゃねーだろ！どれだけ時間オーバーしてるも思ってんだよ！」
蒼「お前も人のこと言えないだろ、小林」
愛「そうだよ！十」
十「くっ…なんだよ、めごまで」
知「待て、これから紹介する俺達のチームに
加わってくれるメンバーをな」
夢「どうも、ボーカルを担当させていただく
ことになりました。花城香澄です」
愛「！…香澄ちゃん！」
と小林妹が香澄に抱きついた。
夢「愛ちゃん！」
愛「香澄ちゃんが入れば百人力だよ！」
夢「愛ちゃん…あの」
愛「香澄ちゃんとバンドが出来るなんて嬉しい！」
夢「！…うん、私も」
蒼「おい、めご。話してる途中だろ
そっちの話は後にしろ」
愛「ご、ごめんなさい」
真田に言われやっと香澄から離れた小林妹。
十「でも、大丈夫なのか？彼氏のことは？」
と十が聞くから香澄は驚いた表情をしてから
また、同じようなことを聞かれたと言わんばかりに俺に話したことの半分の長さで簡単に話していた。
蒼「そうか、それなら良いんだな」
夢「はい」
十「でもさ、曲とかどうすんの？」
夢「！それならこれとかどう？」
知「そ、それは！」
夢「うん、上杉君が良さそうに見ていた
ボカロ曲の楽譜だよ」
知「いつの間に買ったんだよ」
夢「私が買った本と一緒に買っておいたよ。
なんかに必要になるかと思って、ちょうど
良かったみたい」
愛/十「ボカロってなに？(なんだ？」
やっぱりこの二人は知らなかったか…。
蒼「俺は聞いたことあるぞ。ボカロとは
ボーカロイドという、ロボットがパソコンで
造った機械音で独特な声にして歌われている
曲のこと」
十「おー！！」
愛「さすが蒼君！」
蒼「だか、あれって結構早いだろ？
大丈夫か？それに何人か歌うのもあるだろ？」
夢「うーん、大丈夫だと思いますよ？
なんかあったら上杉君にも
歌ってもらいますから」
知「えっ！俺歌えないし！」
夢「なんとかなるよ！」
知「はぁーまあ、俺が誘ったわけだし
仕方ないな」
十「おー！！上杉が歌うとこ見てみてぇー！」
愛「うん、だね」
香澄が呟く。
夢「なんか楽しみになってきた」
知「そうだな」
自然と会話をした。
皆は楽しそうに話していた。
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作者名：林檎 | 作成日時：2016年7月23日 12時
