Cinq-cent-vingt-trois ページ42
Souna side
肉魅の情報もあって
だいぶ連中のことが分かって来た
けど
“「此度、巨額を投じてBLUEを開催したのは
私の個人的な目的もあっての事」”
「個人的な…目的？」
急に割り込んできたブックマスターさん曰く
…地球上になかった皿を作りだすだぁ？
おまけに
“「私は世界の味を食べつくした...
私の期待に応えるものは表からは現れぬ」”
「だからノワールに…!」
“「此度のBLUE、私は裏にしか期待しておらぬ」”
ほーん？
随分舐めてくれるじゃないっすか
まぁ確かに
あのノワールってのは一足先に合格してるみてぇだけど
「答えろ、貴様らにこれを超える味付けが可能か？」
最初に牛フィレ肉を調理したオネーさんが
他のけち付けた表の奴に問い詰めた時
『ダメですよ、サージェさん』
あの、黒翔センパイにそっくりな奴の声がした
「…フォルスか、止めるな」
『僕等と表は違うんですから、落ち着いてください』
「肉魅、あいつは叡山先輩から何か聞いてねーの？」
「そうだ、黒翔先輩はあのノワールがNo.2だと言っていなかったか？」
アイツもノワールなら、というより
あの殴り込みの時、センパイはそう言ってたしな
すると
「貴様はもう終えたのか？」
『いえ、これからですが』
「また最後か、早くしろ」
『はいはい』
どうやらノワールの三次試練はほぼ終えたみてえで
アイツが最後らしい
ぐっ!、っと両手を上に伸ばしたと思うと
大泉さんや俺達が見てる中
調理を始めた
が…
「今までのノワールみたいに
何か、特殊な道具を使ってるわけじゃないようだが」
「…あんな真っ黒な包丁、見たことないよ」
握っているのは真っ黒な包丁で
肉魅が帽子のつばを掴んで視線を下げたと思うと
「アイツは、サク・チェシタ
どんな料理の使い手なのかは情報がなかったらしいんだが
才波朝陽の右腕的存在で、
ノワールの副リーダー的存在らしい」
「そんな奴が俺達と同じ予選からいたのか…!」
右腕っつう事は、あの才波朝陽にも認められてて
まぁ確かに...話しているのは何回か見たな
そん時
-ｻﾞﾜｻﾞﾜｯ!
「ん？、何だ？」
「見て、アレ!!」
肉魅の話を聞く時に後ろを向いちまってて
調理の様子をよく見てなかったわ
田所の指さす方向には
「…すげぇな」
「フン、やはり覚悟無き者め」
『あっちゃー…
ランタービさん、応急処置お願いします』
「もう!!、なんでいつもアタシなのよ!」
あのオネーさんと右腕の前にいた表の奴らが
全員気絶していた
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blu (蒼)(プロフ) - 雑食の腐女子さん» 「あら、えりなばっかりじゃなくて私の出番もちゃんと見てってね」 (2021年11月1日 10時) (
レス) id: 55c7ca7037 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の腐女子 - とても面白かったです続き楽しみにしています (2021年10月28日 9時) (レス) @page3 id: 1927aaa4c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2021年10月27日 6時
