Quatre-cent-trante-trois ページ48
※少しヤンデレ表現注意です
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簡単に言ってしまえば
子供の可愛い嫉妬心
けど、
今まで辛い思いをしたアサヒさんにとっては
そんな簡単な言葉じゃ済まなくて
辛い気持ちのままずっと一人で頑張ってきたんだ
すると
「なぁ」
『はい』
「お前も…いなくなるのか?」
僕に話が変わったことに
少し驚いて
『(さっきの電話か…)』
ようやく僕がやらかしたという事と
様子が変だったワケを理解した
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Asahi side
コイツの側は居心地がいい
暫く離れていた分
戻ってきた時の安心感がよく分かる
つまりは、手放すのが惜しくなるって訳で
俺のガキの頃を話した後、
Aの返事を待っていれば
『僕ら、似たもの同士ですね』
「…？」
意味のわからない事を言い出した
『例えばですけど…
幸平君とか…司もかな？
もう光みたいな人じゃないですか
第一席だし料理界にも顔が知られて』
「…あぁ」
『そんな人たちの中にいると、
眩しいなぁ…って思う時があるんです』
ゆっくりと
落ち着かせるように話し続けるA
『なんでそんなに強いのか、
なんで僕には味覚がないのか…はちょっと僕のみですけど…羨ましいですよね、本当』
「…前言ってたやつか」
ええ、と笑う
そして
『光があると…
その後ろには影が出来るじゃないですか』
「…当たり前だな」
『僕はずっと…その影に隠れてた人間なんで
だからこそかな
ノワールに来ると、とても落ち着くんです』
「…っ」
あぁ、やっぱり心地良い
『アサヒさん』
ｸｼｬﾘ、と頭の上にAの手が乗っている
『多少表にいる事で明るく見えるかも知れませんが
根本の僕は影よりの人間です
僕の場所、ここにはありませんか?』
「そんな事はねえよ」
『よかった、ふふ』
コイツは俺の側から居なくならない
『それに』
「？」
『追われるより追いかける者の方が強い
って言うじゃないですか、
僕ら今後ろから追いかけてる側ですし
幸平君、まだ学校で負けてないんですよ?』
「つまり、俺が倒してやれって？…ﾌｯ」
『あ、ようやく笑ってくれましたね』
あのトップ君がコイツを側に置きたくなるのも
今となっては、よく分かる
「なら」
『？』
けど、悪いな
「ちゃんと俺が全部手に入れるまで
手伝えよ、A」
『えぇ、その為に僕ノワールにいるんですから
アサヒ兄さん?』
俺も手放す気は無くなったわ
むしろ、閉じ込めたくなる
-ﾁｬﾘ
永遠に側にいられるように
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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (
レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます！これからﾜｸﾜｸして待ってます！ (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2021年4月26日 2時
