Trois-cent-quatre-vingt-quatorze ページ11
“「反逆者チームは相変わらずチーム感ゼロ!
一方、十傑サイドはお互いの調理をカバーしあっています!」”
『二人とも絶好調じゃん』
「流石第一席と第二席といったところでしょうか」
間違いなく一つ一つの作業をこなしていく二人
すると、
「この勝負…始まったと同時に決着がついている」
なんて、薊さんの声が聞こえてきた
「…固執しすぎるのもどうかと思いますがね」
『うーん…』
薊さんなぁ…
『悪い人ではないんだけど…』
「だからって、アイツが１番の引きこもりじゃねぇか」
『コラ』
薊さんは
外の料理以外のしがらみをたくさん見てきて、逆に遠月の生徒…もっと言えば若い料理人達をそれらから守って、料理という道に集中させてあげたかったんじゃないだろうか、って思う
『たしかに、学園の外は味の是非がそこまで分かりづらい人達や理解のない人が多いかも知れない』
「ですが、その方々の声に耳を向けずに自分でこれが正解と押し付ければ、店なんてやってられませんわ」
「つーか、ヘタレの場合
学園内でも欠如した奴らだらけじゃねぇか」
『まぁ僕の事はいいんです』
それに白羽の矢が立ったのがえりなちゃん
神の舌は正解を教えてくれる
薊さんの経験した、才波シェフの挫折を他の人達に与えなくて済む
「しかし、箱庭の柵を頑丈にして過保護にすればする程、それに甘えた料理人が外でやっていけるわけないじゃありませんの」
『流石、学生オーナーだね』
たしかにリオの言う通り、
試練を与えられずに育ってしまうと
大人になってから思わぬ形で倍になって帰ってきてしまうんだろう
人の成長にはある程度の試練も必要だ
『過去に怯えてしまうのも分かりますが
過保護もダメだと思いますよ』
料理人が皿を食べさせる相手は何も料理人だけじゃない
料理という道を選んだ時点で、他の人達
食べてくれる人や仕入れ業者
必ず関係する所は出てくる
まぁ、ヤな奴もいるけれど
『そういう人達との出会いを、
なくしてしまうのは…勿体無いなぁ』
「…お優しいですわね」
『オフレコで』
リオ達しか聞いていないから、
自分の気持ちがすんなり話せるような気がする
『どうか、気づいて下さい』
そこまで守ってもらわなくても
遠月はキャラの濃いのがいっぱい揃ってるんですから
あなたがそこまで表に立たなくてもいいんですよ
その時、
「もうそろそろ完成だぜー？、司はどうだ?」
「うん、ちょうどいいタイミングだ
前菜を食べ終える頃に仕上がるよ」
先にサーブするのは司と竜胆になったらしい
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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (
レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます！これからﾜｸﾜｸして待ってます！ (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2021年4月26日 2時
