8éme livre Mort de 3éme année

Trois-cent-quarante-deux ページ8

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会場内も唐突な食戟のアナウンスに盛り上がっている
こりゃ幸平ちん達にも教えてあげるべきかな！



“「さぁ！ まずは選手の紹介と行きましょう！
まずは…


昨日の初日にて一年生を見事８０人斬りを決めた…


遠月の死神こと、黒翔A!!!!」”




まず司会の紹介で現れたのは黒翔センパイ
昨日最初に出て来た時はなんか余裕そうな笑顔だったけど




「あーら、なんか体調悪そうじゃないの」



明らかに昨日より体調が違って見える
まぁ、昨日あれだけ勝負してたら全快になるわけがないか

その時はそう思って、なんとなく感じた違和感に蓋をした





“「そしてもう一人は

日本人ながらイタリアで修業を積み、現地じゃちょっとした話題の人！

秋津秀臣!!!!」”




「え…誰？」



反対から出て来たのは全然知らない人


俺は黒翔センパイのこの試合に関しては何も知らないから
そもそもなんであの人だけこんな事になっているのかは知らない
詳しく知ってるのは幸平ちん達後輩君だろうから


けれど、あの人にあの黒翔センパイの相手を務めるだけの理由があるんだろうか




“「なんとなんと！この場に二年ぶりの同級生の再会の二人が…食戟にどんな勝負を見せてくれるのか！？」”



「なーんだ、元遠月の生徒かよ」



あの秋津って人が
同級生、ってことはつかっさん達と同じ3年生だったという事
いちおー元十傑の俺が知らないって事はその前にいなくなった


一番考えられるのは



「退学か」



そうなると、ますますわざわざあの秋津って人が戻ってきたわけが分からない
もっかい遠月に戻るため？
じゃあなんでアイツだけ？



すると




“「この食戟、黒翔先輩が勝てば、お互いに二度と顔を見せない

そして…秋津先輩が勝てば、遠月学園の復学と、

黒翔先輩が料理人を辞める事になります！」”


「は？」




一瞬頭の回転が止まった気がする
以前幸平ちんが美作ちんとの選抜で自分の料理人生命をかけたことがあるってのは
知ってたけど



「まさか同じ事アンタがやるのかよ」




こりゃ葉山ちんとか知ってんのかねぇ…
いや、黒翔センパイの事だから何も知らせてなさそう


控室に知らせに行くべきか迷いながら、出てきた二人を見ていると




「俺はお前を認めねえ…卑怯者！」




黒翔センパイをにらみまくってる秋津って人が吠えた

どうやら、黒翔センパイが起こした退学騒ぎに関係がある人って事らしい


そしてそんな相手に対して



『認めなくて結構…ｺﾞﾎｯ』



まさか…キレてる？

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