8éme livre Mort de 3éme année

Trois-cent-quarante-et-un ページ7

(Continue Hayama side)


突然デカい音が響いたからか、
全員が扉の方へ向く



「うお！久我センパイ来てたんすか！」

「あ、幸平ちんオツカレー…じゃなくて！」



久我先輩はきょろきょろ見回して、俺を見つけると




「黒翔センパイの勝負…！」

「…！」



急いできて息も上がった状態で、いまいち何が言いたいのかわからねえけど
Aの名前が出ただけで十分だ



「悪い幸平…抜けるぞ」

「おー、俺らも後から行くわ」

「ほら早く！」




幸平に一言断りを入れて控室から走り出した




ーーーー



会場入り口のドア前まで久我先輩と走ってきたが…



「なんだ…コレ」

「あちゃ…」




どう見てもドアを開ける前から漏れ出ている異様な雰囲気
身がすくむというか、緊張感にしては外のここまで気が重くなってくる


まさか、Aか…



「とりあえず特に何ともないなら入って、葉山ちん」

「…ああ」






ーｶﾞﾁｬ




「うわぁぁぁぁぁぁぁああ！！！！」



久我先輩に言われて
扉を開けると、まず聞こえてきた第一声は、
…悲鳴




「うわー、死屍累々」

「これは…」


中に入り
ゆっくりと会場内を見渡せば





「…バケモノ」

「何なの…！？」

「おい、起きろ！」




青い顔した観客席に



「これが…遠月の死神、とは」

「以前のアレを思い出しますな」

「…」



ガラスの中で少し影響が少ないのか、
冷や汗を浮かべた来賓席






そして





「何なんだ…！？


何なんだよおおおおぉぉぉぉおおお!!!!」



調理台の床に座り込む
見覚えのないコックコートを着た俺より少し上くらいの奴と




『…』





「A…」





無表情のAが、静かに見下ろしていた



例えば、司瑛士の周りを引き込むような雰囲気は2nd boutの時に見てきたが、
今のAか出す雰囲気はもっと恐怖、といった感じの方が近い




「いったい何が…」



思わず口から出た疑問に、




「葉山ちん呼びに出るまではまだマシだったんだけどさ」




久我先輩が話し出した






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Kuga side

一応どうなってるかの様子だけ見に会場に戻ってきた



“「さぁさぁさぁ！、連隊食戟４th Boutの開始まで
もう一つの大イベント、第九席の就任試験を執り行いまーす！！」”



ふーん、昨日みたいに全部終わった後じゃなくて今日は休憩中やんの
黒翔センパイ




“「そしてなんとォ！、

両者の合意により、今回の試験のみ
食戟ルールが適用されることになりましたぁ！！！」”





え、マジで？



　

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