8éme livre Mort de 3éme année

Trois-cent-quarante ページ6

「御粗末…！」



さすがに今回の斎藤との対戦は堪えたのか、いつもの幸平君のきめ台詞も少し疲れたように聞こえる



すると…




ｰﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ




「幸平ーーーー！！！凄いよアンタはーーー！！」

「十傑の三年生に勝つとはよお！」



「ちょつ！…お前ら！！！」




『実際に見てなかったからかもしれないけど
あれ毎回牢屋ぶち破るの…ｺﾞﾎｯ』

「なかなかパワー有り余ってますわね、反逆者側」




現状また十傑側が一人少ない状況になり、
次の４th Boutでは十傑側が残り三人に対して、反逆者側は一人多い四人
少し押しているからなのか、とても楽しそうだ




『ほんとに…ｺﾞﾎ、届くかな』

「え？」



僕が思わず口にした言葉に
リオが不思議そうな顔で聞いてくる





『なんというか…ｺﾞﾎｯ、僕らも一年生の頃はあんな感じだったなって』

「そうですか…」



だけど今は色々背負っちゃったからなのか、竜胆も司も少し大変そう


けれど




『もし…』




もし、幸平君達がその重いものを取っ払ってくれるなら



“「俺は誰よりも洗練された皿を作って、第一席を取りたいんだ！」”

“「三人で上目指すほうが楽しそーじゃん!!!!」”



『また…戻れるかな』






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Hayama side



“「さぁ！両陣営は控室に戻り４th Boutのメンバー会議に入ってくださーい！」”


そんなアナウンスと共に俺らは控室に返された
まさか本当に十傑の三年生を倒しやがるとはな…


本当にすげえよ






控室に帰ってくると



「さぁ選べ幸平！
高ぶった神経を鎮める生薬か、気合と集中力を高める生薬か！」

「いーって、苦そうだし…」

「アルディーニ…勝ったらしいな」

「美作…、認めざるを得ないな、お前から学んだおかげだよ」




優勢な状況になったからか、
それぞれ会話が弾む



すると、


「本題に入ろう…４th Bout実は僕もまた出たいと思っていてね
えりな君、創真君、タクミ君はどうかな」

「オレ達は準備万端です！」

「誰が相手でも腹くくってんぜ！」



準備万端の幸平達
周りの奴らも


「次の時点で３勝できればその時点で敵メンバーは全滅」




次のBoutは決定的に異なる…
もし、こちら側が勝てたなら



“『今は反逆者と十傑側だけど、絶対戻るから』”




今度こそ、帰ってくるだろうか
そんな事を考えていた時





「ちょっといいかしら…」




口を開いた薙切と同じタイミングで…





ｰﾊﾞﾝｯ!





「葉山ちんいる！！！？」




久我先輩がドアを蹴り開けた

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