8éme livre Mort de 3éme année

Trois-cent-soixante-six ページ32

twitterバクったのか、フォロリクの通知は来るのですが
リク欄に飛ぶと誰もいないという謎事態が発生してます
フォローしたのに…って方いらっしゃいますか？
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「うふふ、アツアツのカラマリ
うまみが迸って火傷してしまいそう」

北海道の…冬のヤリイカは高級といわれる一級品


そして、イカ飯見たい、と彼ならではの表現をした幸平くんに
イサミ君の方が説明をいれている


「一般的なのは、パン粉、チーズ、卵、
トマト等を合わせたモノだよ」


僕も何度か作ったり、食べたりしたことはあるけれど
お店によって中を抑えてイカの風味を完全に押し出させていたり…



「シンプルな料理だからこそ、
中身の組み合わせには料理人の経験とセンスが問われる」

まさにその通り


タクミ君の皿の場合は
生クリームの香りが強い


すると、



まず口に運んだデコラさんが反応を見せた



「身悶えしそうな魚介のうまみとコク
がジュワジュワと舌の上で暴れまわる!!


決め手はイカわた！…そしてアンチョビね!」



ああ、それであんなに生クリームの香りがするのか



「いかにも!
それらを細かく刻み、オリーブオイル、赤唐辛子、
ニンニクで香り高く炒め

白ワインを加えじっくり煮詰めたモノを詰めてあります」




いかワタ…つまり内臓部分はかなり独特の風味を持ち
食の好みがかなり顕著に分かれる
日本じゃおつまみとかに使われてるけれど

それはつまり、酒のアテにできるほどの強い風味という事の照明


さらにアンチョビを加えたって事は、
ヘタしたらメイン食材のイカの風味を壊しかねない



今度はアンさんが口を開いた



「ですが…味を深めている最も重要な
アイディアは、むしろ外側にあるのです」


その声に今度は外側、
僕も気になった生クリームのソースについて説明しだすのを
十傑側の方から聞いていた



『なるほど、イカわたアンチョビクリームソース、か…』


ハンバーグとかでフライパンに残った肉汁をソースに、なんて手法は
結構有名


タクミ君がチョイスしたクセの強い食材の風味とコクを生クリームでうまく
和らげ、主体のイカの外側と中からの印象は最上級

しかも、薊さんなんでかワイン飲んでるし、
組み合わせとしても悪くはない、



「イカ自体と詰め物
この二つが呼応し合う事でヤリイカの持つ美味しさを最大限引き出せる

これが俺のカラマリ・リピエーニです」


“「遠月には、俺の甥っ子たちも通っているんだよ」”


写真撮って送ってあげようか、
なんて爺臭い事を思ってしまった

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