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『...ﾌｰｯ』
目の前で夜の空に浮かぶ煙
『コーラじゃん、コレ絶対朝陽さんだよなぁ...』
-ﾌﾖﾌﾖ
『えぇ、見てたなら止めてよ』
オンボロ寮のすぐ外で一服する僕と
その肩で黒い水を取り込んでるアキラ
紫よりの青って事は
やっぱりアズール君のブロットは
溜まり始めているんだろう
『...っと、確かアズール君のユニーク魔法は、』
「イッツ・ア・ディール」
『...学生は早く寝なさい』
突然現れた気配に心臓止まりかけたわ全く
第二、第三と、流石に男子高校生の年齢というべきか
食べ盛りが3人もいると夜遅くなってしまって
寮長、副寮長どっちもいるけどいっか
って事で外泊許可を3人分出させた
ちなみにオクタヴィネルの方は
潤さんが行ってくれるらしい
....保護者力が爆発してないか、マジで
「それより早起きの貴方こそ
夜更かしは良くないのでは」
『隈作んなーって怒られてる』
「それに、料理人なのに喫煙も頂けませんね」
あぁ、そっか
『コレ、トレーニングの一種なんだ』
「...はい?」
持っている電子タバコを見せてあげると
ポカン、とするアズール君
『成人になった年の誕生日
恩人がいろんなツテを使ってくれてさ
鼻はバカにならないように、って
もちろんニコチンやらタールやらはゼロ』
コーラ、紅茶、カレーとかあったっけ?
でも流石に未成年の前だと良くないから
ポケットにしまうと
「僕には、貴方が分からない」
『うん』
折角の機会だからなのか、と
喋り出した
「契約を持ちかけてもあっさり逃げられましたし」
『あったねぇそんな事』
「かと言って担保になった今
反抗するわけでもなく
むしろ乗り気である様にすら見える」
『...』
「と思えば、貴方自身の過去は中々に仄暗い」
『仄暗いか？』
「ふざけないでください」
怒られちゃった
逸れかけた話を戻して
「教えてください、
貴方はなぜそんなに穏やかに笑えるんですか」
穏やかに笑えるか、ね....
どう答えようか
少し考えてみて、1番に出た第一声は
『アズール君は、過去がバレるのが1番怖いんだろ?』
「というより要らないだけです」
『はは、この意地っ張りめ』
「なっ!」
少し笑ってしまったけど
これで誤魔化したいわけじゃない
『その言い方を僕に置き換えて言うなら、
‘‘僕は一人になるのが1番怖いよ’’』
ーーーFête de Takoyakiーーー
［オマケ］
ようやく
死神さんの本性が見えた気がする
「...弱気ですね」
今の彼ならあっさり掌握出来るくらい
初めて、弱々しい笑い方だと思った
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blu (蒼)(プロフ) - 錨絡さん» 「えー、アズールみたいに悩み解決する人が呪うのー？、どっかに篭ってるんじゃなくて...って言ったらまた怒られるか」 (2021年9月25日 4時) (
レス) id: 393a0fabbd (このIDを非表示/違反報告)
錨絡(プロフ) - レオナ先輩いいなぁ…！アズールくんが出ないのは呪いだと思ってます。ツムツムイベント頑張ってください！ちなみに私は海の魔女アースラスキル4でアイテム使用で何とか乗り切りました。楽しかったです…！！！！ (2021年9月24日 8時) (レス) @page1 id: b3cb4375d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2021年9月23日 5時
