Le rêve de Mort【t.w.s.t.×食戟のソーマ】

・ ページ7

ｰ数分後




『…』

「…、飲むといい」





目の前湯気が立ちのぼる紅茶のカップと
さっきのコートの男性と少し年上に見える別の男性が二人



紅茶の香りは…アッサム系かな？
結構質の良いものっぽい




本来なら、喜んで口にしたい所だけど…





『半強制的に連れてこられて、むやみに口にすると思います？』





「…ﾊｧ」

「…学園長」




僕の返しに、今度はあちら側がため息をついた


おまけに…




『先程の男性には…バッチリ首狙われましたし』




「…!」

「バルガス先生!」

「いやー、ナイス筋肉だったな！」





コントかな…？

思わず笑いそうになってしまうけれど
あの時結構ヤバかった…


ーーーーーー




窓から逃げ出した後、
少しでも距離を取ろうと走っていると



“「ハハハｯ!、魔法は筋肉から!!!」”

『⁉』




ｰﾄﾞｯ!





そんな陽気な声と嫌な予感がして、慌てて避けると…


今まで僕がいた所には…土煙と一緒にガタイの良い男性が立っていた




ーーーーーー



『(純粋に命の危険を感じたから…逃げるのやめたけど…)』



この後どうしよう
目の前にはさっきの二人を叱りつける、まだマシそうな二人



でも…



少なくとも紅茶なんて出してくれるからには、敵意は無いんだろうか…



紅茶を見下ろすような形であれこれ考えていると、
警戒してると思われたのか、コートの男性が戻ってきて…一言




「むやみに餌に食いつかないのは躾が行き届いているようだが、そう遮断していては出口なんて見えないぞ、成犬」

『はい？』




前言撤回…
どうやら此処は変人の巣窟らしい



「クルーウェル先生!…ｺﾞﾎﾝ、君も、事情は全て説明するから、どうか一度こちらの話を聞いてくれないか」




まぁ、どんな行動を起こすにしても…
情報は大事か


そう自分を納得させて






『……話だけなら、伺いましょう』






ようやくお互いに、腰を落ち着けた




ーーーーーー
No side



「おや、リドルさんじゃありませんか」

「金魚ちゃんだ〜」


「…オクタヴィネル寮が揃いも揃って何のようだい？」



「いえ、食堂が使えなくなると言うとても不憫なこの事態…ハーツラビュル寮はどうなさってるのか気になりまして」

「宜しければ、我がモストロ・ラウンジから優秀なキッチンスタッフを2、3人出張させますよ？」




「結構だよ、ウチはこんな時でもしっかり生活できているからね…それに、明日の寮長会議は君も知っているだろう？」

「それはそれは安心しました！、ではまた明日」

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