Le rêve de Mort【t.w.s.t.×食戟のソーマ】

・* ページ41

(Continue Yu side)


「なんだテメェ…召喚魔法か」

『いいでしょ？、僕の魔法』


魔法…？

鎌を片手に笑ったAさんは、それより…と続けて、


『一料理人、そして一応学食任された身として、
君らがここで騒ぎ立てると、せっかく作った僕の皿に埃が被っちゃう』

「…ひっ」

『だから…はい』




ｰﾊﾟｷｬｯ！



一瞬斬られると思ったのか近寄るAさんに対して、目を瞑る先輩


だけど、そんな事はなかった




「ﾊﾟｷｬｯ…？」

『それおまけで付けてあげるから、さっさと座る！』



先輩に近寄ったAさんが割ったのは、一見普通の温泉玉子に見えるけど…



「なんかいつもと違う匂いがするんだゾ!
その卵俺様にもよこせー!!!!」

『君もうオムレツとったんだからまた今度にしときな？、コレステロールのとりすぎだとデブ猫になるよ？』

「ふな゛！」「……ｺﾞﾎｯ」


『さ、昼休みは時間ないんだから早く食べて』




先輩方もAさんの黒い笑顔に恐れたのか、玉子の香りに唾を飲み込んだのか、

その後トラブルになる事はなかった





ーーーーーーーーーーーーーーー
Side you


「無事に終わったか〜い？」

『ええ、おまけつけてあげました』

「…鎌持ちながらいう事かそれ」


まさかカルボナーラのポーチドエッグで揉めるとは…
思ったより可愛い揉め事で安心した


本当に生徒に魔法ぶつけてないな？と確認してくるゴーストに事情を説明しようとすると…





「すいませーん!!!」



「なんだい、今日は来客が多いね〜ヒッヒ」

「…ホレ」

『対応しろ、と…了解です』




調理室の扉前まで行くと、
そこにいたのは…




『あれ、エース君じゃん』

「どーもっす！」

『今朝なんでオンボロ寮に居たの、と…後何それ』



そういえば、聞きたかったんだよね




『赤と黒っつったら…なんとなくハーツラビュル寮っぽいけどさ、お洒落な首輪だね？』

「んなワケあるか!」

『冗談だよ、変な気配するし』




多分魔力封じとかの効果の魔法なんだろう
…知らないけどね




すると、




「おいエース、許可取れたのか？」

『やぁデュース君…てか来客多いな今日』

「俺様と子分もいるんだゾ！」




またゾロゾロと一年生組がまとめて入って来たと思えば…




「料理しないなら食堂にお帰り〜ヒッヒ」

「…世間話なら他所でやれ」





折角戻って来たのに、また調理室から追い出された




「ふな゛！けちんぼなゴーストなんだゾ!」

『まぁ…厨房の音一つ聞きこぼすのも僕らにとっちゃ死活問題だからさ』



で、何の用？と話を振った

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