Le rêve de Mort【t.w.s.t.×食戟のソーマ】

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「とりあえず事情は察したからすぐ準備しろ」

『…了解です』



勤務初日にしてやらかした
わざわざクルーウェルさんに迎えに来させるなんて
しかもユウさんに至っては完全に待ち損だ、

…ホントにどんな激辛料理作ってやろうか



「あはは…お聞きしてなかったんですね」

『本当にごめん』

「大丈夫ですよ！、さっきこんなもの作っておきました」




そう言ってユウさんから手渡されたのは、丁寧に書かれた食堂からオンボロ寮までの地図で
寮で待ってますね！と笑顔を見せてくれた

…ホントにいい子


すると、
　

「シェフ君って……」

「まさか、同い年じゃ…」



さっきから驚いて固まっちゃった二人の口がようやく動く

最初の時点で自己紹介したクルーウェルさんや、僕の事を既に知っているユウさんは、え？と言った感じで僕と二人を見比べているけど
あまり待たせるのも悪いし、後でユウさんが必要な事は説明してくれるだろう




-ｸｽｯ



『今日は楽しかったよ、またね』





ポカンとしちゃった二人を残して、調理室を出た




「仔犬と何かあったのか？」




『いえ、クルーウェルさんの言葉を借りるなら…
　


Good boy、とてもお利口さんでしたよ』




意味がわからない、と言った顔をするクルーウェルさんの横で、少しだけ声を上げて笑ってしまった



…どこでも料理は楽しいね



ーーーーーーーーーーーーー
Yu side



Aさんが居なくなった後の調理場



「トレイ先輩にケイト先輩？」

「どうかしたんですか？」

エースとデュースが心配そうに声をかけるけど
いまいち反応が悪い先輩方



…もしかして、




「年齢わかりませんよね、Aさん」

「監督生ちゃん知ってたの！」

「はい、出身が同じなので」

「…本当は幾つなんだ？」

「確か……27ですよ」

「27!?」「!!!!」




Aさんとかは…私みたいな学年で大体の検討をつけられる人とは違って、若く見えるんだろう



この世界に来る前に見たテレビの取材
確か、バラエティ系だったかな？


遠月学園の卒業生はかなりの確率で話題のネタになるけど…Aさんの代を最初に、あの数年間はすごかった



“「いやー歴代の十傑は毎年の話題になりますが、今年は異例ですよね!」”

“『そんな事ないですよ、実際僕なんてその場合わせですから』”

“「またまた〜先日、食卓の白騎士の司シェフや希少食材専門の小林シェフも仰ってましたよ！

漸く黒翔シェフが日の目を見れたって」”

“『…』”

“「照れてます？」”

“『ノーコメントで』”

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