Le rêve de Mort【t.w.s.t.×食戟のソーマ】

・* ページ30

「うまっ！」

「チーズに蜂蜜って…合うのか…」

「サクサクした生地にとろーりチーズが絡まって絶品なんだゾ！」

「美味しい…さすがです！」

『ふふ…ありがとう』




追加のセアダスを一年生達にサーブしてあげると
嬉しそうに食べてくれるから、
見てるこっちもうれしいや

すると…



「なぁ、A」

『ん？どうしたの』



トレイ君がこちらに寄って来る



「今度、なんでもない日の時用にマロンタルトを作るんだが
此処、借りていいか？」

『なんでもない日？』



聞き覚えのない言葉にはてなマークを浮かべていると



「はいはーい！、オレが説明したげるよ！」

『ん、よろしく』



盛り上がっている一年生達の方に飽きたのか、
ケイト君がこっちにやって来た


「なんでもない日ってのは、俺達ハーツラビュルの伝統行事でー」

「誰の誕生日でもない日を選び、寮長の気分で始まるティーパーティーの事さ」

「そうそう！、クロッケー大会とか盛り上がるんだよね〜！」

『それでなんでもない日、ってことか…色々面白そうだね』

「そうそう！、シェフ君もおいでよ！」

『時間があったらね？…で、そのためのマロンタルト？』

「あぁ、寮にもキッチンはあるけど、簡易的だからな」




途中からトレイ君も説明してくれたけど
彼はその度に毎回タルトやら色々調理してるらしい
…ホント優秀過ぎないかな、この子



『それなら全然いいよ、てかわざわざ許可とらなくてもいいのに』

「今日の様子を見てると仕込みの邪魔になるかと思ってな」



今まではゴーストがもっといたから仕込みに時間がかかってなかったみたいだけど
今日の様子を知っているからこそ、って気になったんだろうな




『好きに使っていいよ、学生生活なんて今の若い間だけなんだからさ』

「？」「え？」



子供が遠慮なんかしなくていいの、と許可を出すと
僕の言ったことにぽかんとする二人に
思わず笑いそうになる、というよりもう笑ってしまう




『っくは、…やっぱり…！』

「えーっと、」

「まさか…」




この二人、僕の事同い年ぐらいに思ってたんだろうな
たしかにトレイ君に身長負けてるけどさ




その時、




ｰｺﾝｺﾝｺﾝ､




「いるか、番犬」

『！…クルーウェル先生』






また新たに人が来た



---------



固まっちゃった二人を少し放っておいて
用件を聞く



『何かご用ですか？』

「職員会議の時間はとっくに過ぎてるぞ」

『…は？』

「やっぱりか…」


今度は僕が固まる

聞いてもいないんだが？

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