Le rêve de Mort【t.w.s.t.×食戟のソーマ】

・* ページ9

どうやら僕は日本どころか…世界まで超えてしまったらしい




『どうりで……日本じゃ調べても出てこない訳だ』

「あれ？、もしかして貴方もニホン？出身なのですか？」

『え、えぇまぁ』




思わずポツリと呟くと、学園長がキョトンとした反応を見せる


そして…





「奇遇ですねー！まさか異世界人二人目が同じ出身だなんて!」

『は？』

「ﾊｧ…学園長…少し此方へ」



空気を壊し続けるニコニコ顔の学園長に呆れたのか、
トレインさんが席を立ち、子供を連れてくように学園長の首根っこを掴んで部屋を後にした


その様子を呆然と眺める僕とクルーウェルさん





『あの、あれ大丈夫ですか…？』

「いつもの事だ、それより成犬の方が大丈夫か」

『…』





大丈夫な訳はない、
勝手に勘違いで連れてこられて、異世界だから帰る場所もない、一人ぼっち





だけど…





アイツなら、






“「へへっ、異世界だなんて…どんな料理に出会えるんすかね!!」”





幸平なら





あの笑顔で…突っ走るんだろうなぁ…





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Crewel side




一対一になり、しょぼくれた顔で黙り込んだ成犬




「…」




正直、悪い事をした自覚はある
今年現れた鏡に呼ばれた監督生とは違い、コイツは一方的に連れてこられたようなもの、



しかもそれが此方の勘違いで帰る方法がない
幾ら仔犬ではない成犬でも、泣きたくはなるだろう、




と、考えていたが……







ｰｶﾁｬ

ｰｸﾞｲｯ!





「…、」

『…あ、やっぱり冷める前に飲めばよかったな、』

「何をしている」





今まで手をつけなかった紅茶をいきなり飲み干した





『すみません、行儀が悪くて』

「構わないが…」

『クルーウェルさん…でしたっけ？』





その時の成犬の目が…






『現段階、って事は調べる気…ありますよね？』

「…ステイ、だ…ﾌｯ」





番犬…いや、ケルベロスに見えた





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Side you




ステイ、って…
やっぱり個性強いな




「ご褒美だ、何が聞きたい」




…まぁ、気にせず本題を聞こう





『その異世界人一人目、帰りたいとは言ってないんですか？』

「新入生として受け入れているが、仔犬の希望で学園長が帰る方法を探しているな」



仔犬…って事は学生で年下か
後探してるのが学園長って所がちょっと…




『それで見つかっていない…と』

「理解が早いな」





あとは…






『働き口、紹介してもらえませんか？』

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