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『っし、完成やで』
「「おぉー」」
「....」
準備を終えて
一郎クンを女の子に仕立て上げた
「腕すごいわ〜
完全にハラジュク系やん」
『体格を隠す為にどうしてもダボッとしたモンになるからな
そんで、これからなんやけど....』
「....はい」
仕事の話になるとだいぶ切り替えられるタイプやな
一郎クン、目が戻っとる
『今からボクとカップル役よろしゅう』
「ハ!?」
「っぶ!」「....」
顔を青くした一郎クンを置いといて
準備してくるわ、と一度簓君達から離れた
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Ichiro side
ぜってぇ弟達には見せらんねえカッコで
玖珂さんが戻ってくるのを待つ間
せっかくなら、と
少し聞いてみたくなった
「あの人、なんなんすか?」
「ん?」
「芸能関係者にしては
なんか色々違う気もするし....」
「あぁ、シロのことかい」
今や、中王区に目をつけられた玖珂さんのことは
俺たちと同じくらい周りに認知されていて
「乱数と同じような幻覚と考えるには
全員の疲労を回復させたっつう
変な使い方してるし」
すると
「ちょっと待ってくれ、一郎君」
「はい?」
躑躅森さんが待て、と制止をかけて
「全員回復...って何だ?」
「あぁ、知らねえっすか」
「簓さんにも話さんかい!」
どうやら知らなかったらしい二人に急かされて
話し始めた
「DRBのあと..俺たち中王区とやりあいまして
弟達曰く、その時に玖珂さんが
3チーム分回復させたらしいんです」
俺は見てねえんすけど、と説明すれば
「「あー...」」
メンバーというだけあって
オオサカの二人には心当たりがあるらしい
その時
『「俺のスキルね、捻じ曲げっていうんだ」』
「....誰だ?」
背後の見たこともねえ男に
びびって距離を取ろうとしたら
向かいの席の簓さんが笑って
「一郎、それシロやで」
「はぁ!?」
『「いい反応、最近簓君達慣れたもんね」』
「初めてならそうなるよなぁ....」
まるっきり別人じゃねえか....
俺の反応を絶対楽しんでるだろう
玖珂さんは笑っていて
『「まぁ...もし見分けるんやったら
耳見たらええよ」』
ほら、とかきあげた耳には
『ドックタグ....なんちゃって』
「変な言い方はやめ!」
「白さん....仕事に悪影響に
なりそうだからやめてくれ」
『あぁ、すまんすまん』
「...」
なんか、あの時はすげえ作り笑いに見えたけど
今の笑い方は、本気で嬉しいんだって
俺でもわかった
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blu (蒼)(プロフ) - 紫響さん» 『連絡おおきにな、最近ウチの駄作者頭ポーンしとったんやけど、最近の簓君達見てまた作っとるんよ、もーちょい待ってくれるとありがたいわ』 (10月12日 20時) (レス) id: 09b430d25a (このIDを非表示/違反報告)
紫響(プロフ) - 初コメ失礼します!次の話がパスワード入れないと読めなくなってて困ってます💦 (10月12日 20時) (レス) @page50 id: b7abaf5ff0 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - 「ったく、ケツ叩いて起こさねえとすーぐダラけやがる、おいちゃんから伝えとくぜ、ありがとよ」 (2023年5月5日 18時) (レス) id: 32bbfb5af2 (このIDを非表示/違反報告)
めろり(プロフ) - はじめまして。続き楽しみにしてます。 (2023年5月2日 22時) (レス) @page45 id: 381da42470 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼 | 作成日時:2022年1月30日 10時