Il doit choisir l'avenir【hpmi×コナン】

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「逃げられた、という事ですか」

「申し訳ありません、仄々に任せて二人で向かわせた
私の判断ミスです」




中王区の執務室にて
報告を聞く、総理大臣東方天乙統女


「まさか異世界人とは...」

「にわかには信じ難いですが....
年齢、性別、偽名だとしても半端な経歴
信じる要素もいくつか」

「....」



内容は、先日彼女らを脅かしかけた
異例の...

異世界人と名乗る、元警察官




「しかし...
彼はオオサカから動くことはないでしょう」

「オオサカ・ディビジョンのどついたれ本舗にはどうされますか」

「仮にも彼はあの男の番犬を名乗っている立場」




確かに、とうなづく勘解由小路無花果




「あの男が手綱を握っている限りは、
まだ勝負する時ではないでしょう」

「でしたら、様子見という事にしておきます」



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次の日の朝

ホテルの部屋の簡易キッチンで
ダウンしたコンビ二人用に味噌汁を作る



すると




『....オマエのキャパは軽ないとは思っとったよ』





「バレてたか」






後ろに現れたデカい気配





『簓君たちは？』

「唸りすぎてうるせえからもう一度眠らせた」

『おっかなすぎやろ』



マイクを睡眠に使うんかい...
確かに昨日はテンション上がって飲みまくったんやけどさ




とりあえず、今なら内緒話も出来る...ちゅうわけで





『今回の件、ぜーんぶ組み上げたのはお前だろ』

「...」




ｶﾞﾗﾘ、と雰囲気が変わってるオッサン





『昨日言ったよな
最初から俺の嘘に気付きつつも泳がせたって』

「...あぁ」

『あんたは中王区に関わってる
それが、何の目的なのか俺は知らない

けど

俺に、何らかの使い道を見つけたんじゃないの』

「そりゃ、ゼロなんて滅多にお目にかかれるもんじゃねえからなぁ…隠されたら、暴きたくなるってのが人の性ってもんだろ」

『ま、おかげで全部バレたけどさ』




確かに、バレたおかげで
中王区に目はつけられたものの、精神的な重荷が取れた

違いを感じで絶望してた最初の時より
少し、気分は落ち着いている

でも




『....手のひらで転がされたってのが屈辱なんだよねぇ』

「じゃあどうする
おいちゃんと一戦戦うってか？」

『朝からそんな疲れる事は遠慮する』




今日は滞在最終日
観光するぜーって歩き回るんだろう

朝からマイクなんて疲れることはしたくない




『代わりに...ほい』

「...」




出来た腕をおっさんの前におけば
その顔が一瞬で曇る


「どっから聞いたんかねぇ」

『おいしいやん、椎茸
あっはは』

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